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きみの声だけ、聞こえない

作者:A
最新エピソード掲載日:2026/10/10
人の心が、聞こえる。

蓮見透にとって、それは呪いに近かった。
容姿に向けられる欲望も、成績への嫉妬も、望まないのに全部聞こえてしまう。
だから相手が望む言葉を先回りして渡し、誰からも好かれる「蓮見透」を演じてきた。

二年生になっても、その毎日が変わることはない――はずだった。

進級して、席替えで隣になった氷室誠。
彼は、透が初めて出会った「読めない」人間だった。

悪意も、下心も、何ひとつ聞こえない。
退屈そうに欠伸をして、眠そうな目でこちらを見るだけ。

紙のやりとり、溶けかけのチロルチョコ、なんでもない会話。
小さなやりとりを重ねるうちに、透は気づいてしまう。

――心を読まなくても、隣にいるだけで、知れることがある。

そして、それはもう「たまたま」ではない。
心が読める少女
2026/09/02 22:20 (改)
静かな隣 -透-
2026/09/02 22:20 (改)
隣になった彼女 -誠-
2026/09/02 22:39 (改)
広く、浅く -透-
2026/09/02 23:44 (改)
終わる日ができた -透-
2026/09/12 16:35 (改)
紙のない数日 -誠-
2026/09/12 17:16 (改)
上手な終わらせ方 -透-
2026/09/13 11:14 (改)
一人分の傘 -透-
2026/09/15 23:21 (改)
またあの場所で -透-
2026/09/20 17:07 (改)
扉の前 -誠-
2026/09/23 12:29 (改)
扉の先 -透-
2026/09/26 20:42 (改)
一人分の場所 -誠-
2026/10/03 09:02 (改)
新しい靴 -透-
2026/10/10 00:21 (改)
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