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コップの置き場所しか、おぼえていません。 ~勇者パーティを追放された雑用係の僕が出ていったあと、みんなは「いつも通り」の作り方を思い出せなくなった~

作者:parade
最新エピソード掲載日:2026/09/17
 四年間、勇者パーティで雑用をしていた僕は、万能の聖女が来た日に追放された。

「そんなの、誰にでもできる」

 たしかに、そうだ。
 誰にでもできることを、僕は四年やってきただけだった。

 塩のふたの開け方。井戸のつるべの引き方。洗濯ばさみは四つ使うこと。三つだと落ちること。
 剣も魔法も使えない僕がおぼえているのは、そういう、どうでもいいことばかりだ。

 でも、僕が出ていった次の朝。
 勇者パーティは、だれひとり「いつも通り」の作り方を知らなかった。

 これは、追い出された雑用係が、街道の小さな宿で、自分のコップの置き場所を見つけるまでの話。

 全14話・完結済み。
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