表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

無機質な腐敗

作者:望月笑子
【実話を題材にしたプロレタリア文学作品。2013年に、書籍化された新人賞佳作作品】

盛岡市生まれ育ちの主人公赤星妙子は、家族と不仲の中、地元の短大を中退してアルバイト生活に入るが、自動車産業都市の車組み立て工場『ニチドー』に、地元の知り合い仲介人から勧められた派遣会社『セーフティ』を経由して、「2度と実家に帰るまい」との決心で職を得る。
派遣先の寮に、夜行バスで一緒に来た多重債務者の恋人の小泉潤と半同棲生活をしながら、妙子は、工場で検査員として必死に勤める。
過酷な労働現場を派遣社員として実体験していく。
まもなく、作業上の不始末で解雇になった小泉潤に、突然帰郷されたことへの不安が残るなか、職場はの上司の加藤狩雄から、妙子へ人員整理解雇の脅迫による交際強要が、会社に伏せたまま巧妙陰険に始まる。
加藤の性的交際の度重なるセクハラ・パワハラを、いったんは身の保全を考え、拒否できず、応じたものの、結局はやがて妙子も非情に解雇され、加藤に責任を求めるも無視されて、力なく傷付き、実家に帰郷する。
そこで、かつてアルバイト先で知り合った、同年輩の司法書士の瀬川新次と再会する。
親身な瀬川新次の支援も幸いして、経済的理由から弁護士へ委任できない、個人単独での『本人訴訟』で、少額賠償として簡易裁判に訴えることを、妙子は、精神上の自己回復として必要と思い決意した。
妙子の訴訟は、被告側の多数の悪徳弁護士たちとの困難な闘いとなったが、裁判所の温情判決により、いわゆる和解が勧告されて、長かった過去の過ちへの精神的清算を果たす。
判決後、妙子がこれからのことで瀬川と相談したり、訴訟を最後には応援してくれた母親と和解したところで、自己の確立と独立へ向かう光明を得る。
大テーマに、虚実入り混じるエピソードを組み合わせながら進展し、ストーリーは、後日の展開を割愛省略して足早に収束させて終える。
『無機質な腐敗』を呈している産業界大資本企業と御用弁護士たちの悪行、悪徳、裁判司法の人権軽視の姿勢とのメインの闘いが、次第に、『女性の人権』や『労働者の権利』や『人生の幸福』などを追求する主人公の『有機質な成長』を、作者のモチーフが支える。



最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 1 ~ 100 を表示中
序章
2017/07/29 11:06
第1章
2017/07/30 10:03
1
2017/07/30 10:12
1
2017/07/30 10:20
1
2017/07/31 08:46
1
2017/07/31 08:54
2
2017/08/01 10:56
2
2017/08/01 11:11
2
2017/08/01 11:27
2
2017/08/01 14:58
2
2017/08/01 15:19
2
2017/08/01 15:12
2
2017/08/02 12:50
2
2017/08/02 13:04
2
2017/08/02 13:11
2
2017/08/02 16:31
3
2017/08/02 16:39
3
2017/08/02 16:53
4
2017/08/03 08:38
4
2017/08/03 08:53
4
2017/08/03 09:09
4
2017/08/03 09:22
4
2017/08/04 08:25
4
2017/08/04 18:15
5
2017/08/04 18:22
5
2017/08/04 18:30
5
2017/08/05 08:49
6
2017/08/05 08:57
6
2017/08/05 09:05
6
2017/08/05 10:57
6
2017/08/05 11:05
6
2017/08/05 11:15
7
2017/08/05 12:51
7
2017/08/05 11:35
7
2017/08/05 18:48
7
2017/08/05 18:54
7
2017/08/06 08:44
8
2017/08/06 08:52
8
2017/08/06 08:58
8
2017/08/06 09:07
8
2017/08/06 09:23
8
2017/08/06 09:33
8
2017/08/06 09:41
第2章
2017/08/06 09:52
1
2017/08/06 10:00
1
2017/08/06 10:05
1
2017/08/06 10:21
1
2017/08/06 12:23
1
2017/08/06 12:29
1
2017/08/06 12:39
2
2017/08/06 12:44
2
2017/08/06 12:49
2
2017/08/06 16:57
2
2017/08/06 17:05
2
2017/08/06 17:14
2
2017/08/06 17:22
2
2017/08/06 17:27
2
2017/08/06 17:37
2
2017/08/06 17:42
3
2017/08/06 17:49
3
2017/08/06 18:01
3
2017/08/06 19:17
3
2017/08/07 05:59
3
2017/08/07 06:03
3
2017/08/07 06:09
4
2017/08/08 08:40
4
2017/08/08 08:50
4
2017/08/08 16:25
4
2017/08/08 16:31
5
2017/08/08 16:35
5
2017/08/09 10:12
5
2017/08/09 10:22
5
2017/08/09 10:31
5
2017/08/09 10:41
5
2017/08/09 10:51
6
2017/08/10 09:47
6
2017/08/10 09:52
6
2017/08/11 09:23
6
2017/08/11 09:30
6
2017/08/11 13:54
6
2017/08/11 14:02
6
2017/08/11 14:10
6
2017/08/11 14:20
6
2017/08/11 14:26
6
2017/08/11 14:34
6
2017/08/11 14:41
6
2017/08/12 16:10
6
2017/08/12 16:16
6
2017/08/13 18:09
6
2017/08/13 18:43
6
2017/08/14 06:19
7
2017/08/14 06:29
7
2017/08/14 06:35
7
2017/08/14 06:46
8
2017/08/14 07:04
8
2017/08/15 09:20
8
2017/08/15 13:15
8
2017/08/15 13:22
8
2017/08/15 13:35
9
2017/08/15 17:17
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 1 ~ 100 を表示中
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ