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無機質な腐敗  作者: 望月笑子
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このメールを送信すると、執筆中小説にこの内容が追加されます。

ここでの利点は、作業終了のチャイムと同時に、作業から解放されるということだった。たとえ検査中であっても、チャイムが鳴ると同時に労働者は帰宅の準備をする。

大企業には、マイカーの他に、電車や送迎マイクロバスを利用して通勤している労働者が多い。

更衣室まで行って着替えをしなければならないし、もたもたして着替えに手間取ると、バスや電車の発車時間に間に合わなくなる。だから、中小零細企業でよくあるような、サービス残業や強制残業はない。

大企業は、《過酷な労働条件の中で》などと、暗いイメージばかりが定着しているが、現場は、人間関係を理由にした解雇が一切ないし、上司に対しても意見や文句が言えた。

現場の流れ作業は、未加工の製品が徐々に加工されてゆく過程で、ベルトコンベアから流れてきた製品を検査し、さらにカメラで識別され、製造年月日と製造元の社章をゴムのスタンプで刻印し、ETCと呼ばれるレーンを通過させ、次のベルトコンベアへ流していく。

流された先でも、品質証明係によって、ダブルチェックが行われている。




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