大正外交異聞 ~先祖の記憶を継いで、大正の外務省に配属された件~
最新エピソード掲載日:2026/10/16
大学受験に失敗し、なんとなくの大学一年生を送っていた青年は、ある日目を覚ますと一九一八年、外務省本省の自分の執務室にいた。
体は自分のものではない。外務省政務局第二課・八幡光真、二十八歳。青年の遠い先祖であり、歴史書の隅にわずかに名前が残るだけの人物だった。
歴史が好きで、この時代がこの先どうなるかも大体知っている。だが、目の前には片付いていない書類の山と、待たせている上司がいる。
「――いや、今はそんなこと考えてる場合じゃない。仕事しないと」
歴史を変えてやろうという気概も、使命感も、最初は何もない。ただ、覚えている未来と、目の前の仕事をこなす日々が、少しずつ噛み合わなくなっていく。
自分の書いた一枚の意見書が、ほんの小さな判断が、知っているはずの歴史をわずかにずらしていく。その事実に気づいた時、青年はようやく、自分がここで何をすべきかを考え始める。
普通の大学生が、普通ではない時代の、普通ではない立場に立たされる話。
この物語は史実をモチーフとしたフィクションであり、実在の人物、思想、事象とは無関係です。
体は自分のものではない。外務省政務局第二課・八幡光真、二十八歳。青年の遠い先祖であり、歴史書の隅にわずかに名前が残るだけの人物だった。
歴史が好きで、この時代がこの先どうなるかも大体知っている。だが、目の前には片付いていない書類の山と、待たせている上司がいる。
「――いや、今はそんなこと考えてる場合じゃない。仕事しないと」
歴史を変えてやろうという気概も、使命感も、最初は何もない。ただ、覚えている未来と、目の前の仕事をこなす日々が、少しずつ噛み合わなくなっていく。
自分の書いた一枚の意見書が、ほんの小さな判断が、知っているはずの歴史をわずかにずらしていく。その事実に気づいた時、青年はようやく、自分がここで何をすべきかを考え始める。
普通の大学生が、普通ではない時代の、普通ではない立場に立たされる話。
この物語は史実をモチーフとしたフィクションであり、実在の人物、思想、事象とは無関係です。
序章 外務省編
プロローグ 瑞宝重光章
2026/10/05 08:09
第一話 独墺土トノ休戦条約締結ノ件
2026/10/05 12:30
第二話 臨時外交調査会ノコト
2026/10/06 12:30
第一章 パリ講和会議編
第三話 巴里講和会議日本全権委員団
2026/10/07 12:30
(改)
第四話 大陸鉄道ニテ
2026/10/08 12:40
第五話 復活祭迄二
2026/10/09 12:40
第六話 地図ノ外
2026/10/10 12:40
第七話 吉田茂外交官
2026/10/11 12:40
(改)
第八話 十人会議
2026/10/12 12:30
第九話 顧維鈞ノ弁論
2026/10/13 12:30
第十話 C式南洋委任統治地域
2026/10/14 12:30
第十一話 国際連盟規約第二十一条
2026/10/15 12:30
第十二話 道義上ノ威信
2026/10/16 12:30