「お前の薬など三年間一度も効いたことがない」と追放された宮廷薬師ですが、王宮の毒を解けるのは僕だけです
最新エピソード掲載日:2026/10/19
「お前の薬など三年間一度も効いたことがない。専属契約は解除だ」
三年間、公爵令息ディートリヒの専属薬師を務めてきたセラフィムは、ある朝そう告げられ宮廷を追われた。三百十二の処方箋、一度も間違えたことはない。
王都を去ろうとしたその朝、王宮で毒殺未遂事件が起きる。
倒れたのは——ディートリヒ本人。
宮廷の誰にも解けない毒だったが、セラフィムには舌に触れた瞬間にわかった。
追放されたはずの薬師は、主を救うために宮廷へ戻る。三年分の処方記録を一件ずつ照合すれば、毒の出所も、すり替えの手口も、真犯人も——全部暴ける。
「弁明ではございません。調合記録の照合でございます」
だが真相に近づくほど、セラフィムはもうひとつの嘘に気づき始める。
専属契約のもとでは、主を想うことは禁忌。
——「効かない」と言い続けた主には、薬師を遠ざけなければならない理由があった。
三年間、公爵令息ディートリヒの専属薬師を務めてきたセラフィムは、ある朝そう告げられ宮廷を追われた。三百十二の処方箋、一度も間違えたことはない。
王都を去ろうとしたその朝、王宮で毒殺未遂事件が起きる。
倒れたのは——ディートリヒ本人。
宮廷の誰にも解けない毒だったが、セラフィムには舌に触れた瞬間にわかった。
追放されたはずの薬師は、主を救うために宮廷へ戻る。三年分の処方記録を一件ずつ照合すれば、毒の出所も、すり替えの手口も、真犯人も——全部暴ける。
「弁明ではございません。調合記録の照合でございます」
だが真相に近づくほど、セラフィムはもうひとつの嘘に気づき始める。
専属契約のもとでは、主を想うことは禁忌。
——「効かない」と言い続けた主には、薬師を遠ざけなければならない理由があった。
第1話: 三百十二番目の朝
2026/10/06 18:00
第2話: 未投与
2026/10/07 18:00
第3話: 名前のない花
2026/10/08 18:00
第4話: 白い指
2026/10/09 18:00
第5話: 三百十三番目の瓶
2026/10/10 18:00
第6話: 殿下が、倒れた
2026/10/11 18:00
第7話: 舌の上の毒
2026/10/12 18:00
第8話: 調合記録の照合
2026/10/13 18:00
第9話: 六文字の肩書
2026/10/14 18:00
第10話: 意識のない主
2026/10/15 18:00
第11話: 消された頁
2026/10/16 18:00
第12話: 一番目の処方箋
2026/10/17 18:00
第13話: 百十七番目の夜
2026/10/18 18:00
第14話: 二百五十番目の手
2026/10/19 18:00