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明治の世、SHERLOCK 東京神田で探偵はじめました『東京神田のシャーロック』

作者:東曌
最新エピソード掲載日:2026/10/05
明治二十六年。

瑞西(すいす)の山奥、激流渦巻くライヘンバッハの滝壺へ教授との激闘の末に墜落した英国最高の知性シャーロックは、時空のねじれを経て、東京・神田駿河台の冷たい泥の中で目覚める。

胸を深く刺されて命を落とした無名の私立探偵・小室泰六(こむろたいろく)。その空になった肉体に宿ったのは、異国政府という最強の後ろ盾(実兄マイクロフト)を失い、孤立無援となった天才の魂であった。
折しも神田の書生長屋には、藩閥政府と新興財閥(政商)の結託に怒り狂う、失職士族たちの義憤が地鳴りのように響いていた。

泰六を刺した川崎財閥の背後で蠢く、海軍高官による「国家への背任行為」。
人力車とドブ板の悪臭という東洋の雑音(ノイズ)に囲まれながらも、男は己の論理思考システムだけを武器に、お上の警察(逮捕する側)と結託し、国賊の隠蔽した秘密の裏帳簿を暴いていく。
だが、お上としては「身内に売国奴がいた」という大醜聞を公式の記録に残すわけにはいかない。

 国境と言語の壁を越えた天才の知性が、明治の世で生き永らえていく軌跡を描く、歴史ファンタジー開幕です。
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