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俳句 楽園のリアリズム(パート13・全)

最新エピソード掲載日:2025/08/31
 今回で完結します。これで、ひとつの作品を読みやすい長さに小分けにした私の33の全作品を、このサイトがつづくかぎり、いつでも、好きなものを好きなように読んでいただくことが可能になりました。
 人類史上最高の幸福を実現してしまったひとの、そのバシュラール的幸福のおすそ分けを、私の読者の方どなたにも、この人生で確実に受けとっていただくことが、何度も言ってきたように私の作品の最終目標です。
 もっとも、バシュラールが指し示している幸福ときたら一生かけても到達できそうもないほどにも無限大に開かれているので、前を向きつつ、途中の、その時点、時点の状態で満足するしかないのですけれど。つまり、私の作品をくりかえし読みこんでいただけたその度合いに応じて、その時点、時点で、だれもが最高と思えるような人生を手に入れることになるはずです。

 今回も89句の俳句のポエジーを連続して味わって、私たちの詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚を活性化してもらったその時点における最高に理想的な状態で、いちおうの仕上げとして、夭折した四季派の野村英夫の、人生へのういういしいあこがれを感じさせてくれる代表作1篇と、大好きなリルケ初期の表題のないこれもたぐいなくういういしい詩7篇を読むことになります。

 私の作品を一生の宝物としてくりかえし読んでいただくことを想定して、バシュラールの言葉をすらりと並べている箇所がいたるところにありますが、気楽に読み流してください。3回目とか7回目とかのその時点、時点で心から納得できる断片的な言葉が少しずつ増えていけば、それで十分。正直いってバシュラールの思想なんてどうでもいいのであって、本書の目的は、バシュラールの断片的な言葉に手助けしてもらって、とりあえずはそれなりのポエジーを味わうこと、そのうち、本格的な極上のポエジーを味わってしまうこと、ただそれだけなのですから。

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