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俳句 楽園のリアリズム(パート3-その1)

最新エピソード掲載日:2025/04/13

 「きみはよく見た。だから夢想する権利がある」

  バシュラールの遺稿集のタイトルは『夢見る権利』でしたけれど、いままでにあまり本を読んだことなんかなくても、私のこの作品さえあれば、世界を眺めるほどの気楽さでどうにかなるはずですが、きみはよく見た。だから夢想する権利がある、って、夢想という言葉には馴染めないままでもかまわないのですが、それでも我知らず夢想なんかしてしまった結果として、これから俳句を読んで夢想することに習熟していく私たちに、心強い希望をあたえてくれるようです。きみたちはよく見た。だからきみたちには俳句を読んで夢想する権利がある、のだと。

 「いっさいの意味への気遣いに煩わされることなく、わたしはイマージュを生きる」「断片だけがわれわれに見合っている」

 バシュラール的な夢想をもっとも理想的なかたちで体験させてくれるポテンシャルを秘めている、俳句のあるこの国に生まれてほんとうに良かった。詩とあるところを俳句に変えてしまうと、日本語の読める私たちだけに限定されてしまうのが残念ですが、バシュラールの言葉はいっそう生かされることになるようです。

 「幼少時代の世界を再びみいだすためには俳句の言葉が、真実のイマージュがあればいい。幼少時代がなければ真実の宇宙性はない。宇宙的な歌がなければポエジーはない。俳句はわたしたちに幼少時代の宇宙性をめざめさせる」
 
 
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