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契約結婚の初夜、旦那様は花束ではなく帳簿を持ってきました 〜愛のない政略夫婦、傾いた灯り工房を二人で立て直します〜

作者:雪乃フィオナ
最新エピソード掲載日:2026/07/19
初夜の寝室に、夫が持ってきたのは花束ではなく帳簿でした。
「愛は約束できません。ですが配当は約束します」
没落令嬢エステルが政略の契約結婚で嫁いだ相手は、数字にしか興味のない新興商人レナール。差し出されたのは離縁状──ではなく、「寝室は別。その代わり、工房の経営権を半分」という契約書。期限は三ヶ月。傾いた魔導灯工房を黒字にできなければ、工房は差し押さえ。
実家に「はしたない」と封じられた意匠の才に、この旦那様だけが正当な値を付けてくる。妻ではなく「共同代表」として月色の灯りを作れば、私を捨てた元婚約者も、談合まみれのギルドの重鎮も黙らせられる。
愛の言葉はひとつもないのに、決算のたびに、二人の距離は縮まっていくのです。これは契約から始まった夫婦が、本物になるまでの再建記。見下してきた方々には──決算書で、お返しを。
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