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MMO廃人の少年、勘違いだけで現実を“音楽(ノイズ)”にしてしまう話

作者:秋春鱒
最新エピソード掲載日:2026/06/23
2013年夏

「女みたいな名前」とバカにされ、現実(クソゲー)に見切りをつけた。
14歳の引きこもり・灰実(はいみ)。

彼は灰色のデータ海(MMO)で最強のプレイヤーとして君臨していたが、サービスは終焉寸前。時代はコンシューマーへ移行していく。

PS3の軍資金を得るため、かつて黒歴史とともに押し入れに封印した「炭のようなギター」をハードオフへ売りにいくことに。

しかし査定待ちの路地裏で、無意識にネトゲの愛馬(カイリュウ)を召喚する呪文をギターに乗せて叫んだところ――

「すげー! 今年の親しみやすいポケモン1位の歌だ!」
「ポフレ(おやつ)を食べるために敵を噛みちぎるんだね!」

たまたま通りかかった小学生たちに、最新作の携帯ソフトと盛大に勘違いされてしまう。

「違う、俺のカイリュウは敵の生肉を喰らう狂戦士のマウントで……」

という訂正も虚しく、引くに引けなくなった灰実はヤケクソでギターをかき鳴らす。

セッションはカオスな熱狂の渦へ。

誰にも相手にされなかった孤独な少年が、“音”という誤解を通じて世界と接続してしまう。

路地裏の子供たちから「神(ロックスター)」として崇められるまでの、笑いと狂気が混線した十五分間。

のちに地下のライブハウスで傷ついた「野良犬」たちを束ねるカリスマの、誰にも語られることのない“発生ログ(エピソード・ゼロ)”が、今ここに刻まれる――!!

【帯の煽り文】
「はかいこうせんで世界を割れぇぇぇ!!」
――現実を捨てた少年が、“誤解”だけで音楽(ノイズ)に到達する、哀愁コメディ!
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