悪政のつもりが大陸救いがち ~転生黒宰相の絶対台帳~
最新エピソード掲載日:2026/08/13
死にたくないから、悪政を敷いた。なのに、なぜか国が豊かになっていく。
過労死した俺が目を覚ますと、そこは処刑台の上。転生先は民に憎まれる悪徳宰相アルベルト――斬首まで、残り数秒だった。
死にたくない一心で「私を殺せば、次の悪はもっと巧妙に隠れるぞ」と口から出まかせの演説をしたら、なぜか処刑は延期。仕方なく、保身のために悪政を続けることにした。
「全員から搾り取れ」→身分差のない公平な税制と大絶賛。
「秘密警察を作れ」→民を守る相談所として大人気。
「震えて納めよ」と布告を出せば、民は祝杯を上げる始末。
違う。俺はただ、生き延びたいだけの悪役なんだ。
なのに部下は勝手に善意へ翻訳し、すべてを見抜いた腹黒王女は、面白がって俺を大陸の表舞台へ引きずり出していく。帝国、海商、教国――気づけば俺の「悪政」は、大陸の歴史を動かし始めていた。
武器は、剣でも魔法でもない。前世で十年握り続けた、帳簿一冊。
これは、悪役になりたかった元経理部員が、帳簿一冊で大陸を救ってしまう物語。
――なお、その一部始終を、腹黒王女が『観察録』に、四冊分も書き留めているらしい。
過労死した俺が目を覚ますと、そこは処刑台の上。転生先は民に憎まれる悪徳宰相アルベルト――斬首まで、残り数秒だった。
死にたくない一心で「私を殺せば、次の悪はもっと巧妙に隠れるぞ」と口から出まかせの演説をしたら、なぜか処刑は延期。仕方なく、保身のために悪政を続けることにした。
「全員から搾り取れ」→身分差のない公平な税制と大絶賛。
「秘密警察を作れ」→民を守る相談所として大人気。
「震えて納めよ」と布告を出せば、民は祝杯を上げる始末。
違う。俺はただ、生き延びたいだけの悪役なんだ。
なのに部下は勝手に善意へ翻訳し、すべてを見抜いた腹黒王女は、面白がって俺を大陸の表舞台へ引きずり出していく。帝国、海商、教国――気づけば俺の「悪政」は、大陸の歴史を動かし始めていた。
武器は、剣でも魔法でもない。前世で十年握り続けた、帳簿一冊。
これは、悪役になりたかった元経理部員が、帳簿一冊で大陸を救ってしまう物語。
――なお、その一部始終を、腹黒王女が『観察録』に、四冊分も書き留めているらしい。
第1話 悪役、目を覚ます
2026/07/23 06:00
第2話 恐怖せよ、と書いたのに
2026/07/23 06:30
第3話 影務庁の誕生
2026/07/23 07:00
第4話 王冠もまた台帳の上に
2026/07/23 07:30
閑話① 影務庁の過剰なる日常
2026/07/23 08:00
第5話 すべての約束を鎖に繋げ
2026/07/23 08:30
第6話 神もまた台帳の上に
2026/07/23 09:00
第7話 誤解しない男
2026/07/23 12:00
閑話② 光の王女の極秘任務
2026/07/23 20:54
第8話 塩を弄ぶ者は塩漬けにする
2026/07/23 22:00
第9話 沈黙の統治
2026/07/24 06:00
第10話 一年目の帳簿と、三つの環
2026/07/24 12:00
第11話 グラウデンの秤
2026/07/24 22:51
第12話 敗北の値札
2026/07/25 06:00
第13話 言葉の請求書
2026/07/27 18:49
第14話 翻訳者の帳簿
2026/08/13 13:00