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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

火の山の若君は、未来を夢に見る

作者:アトラス
最新エピソード掲載日:2026/03/21
矢部 維胤(やべ これたね)、四十五歳。
ブラック企業で部下を守るために身を削り続けた末、過労の果てに命を落とした戦国オタクのサラリーマンは、肥後の名族 阿蘇家(あそけ) の若君、阿蘇 惟種(あそ これたね) として目を覚ます。

だがそれは、単純な転生ではなかった。
前世の記憶は曖昧に混じり合い、彼はあくまで 阿蘇 惟種(あそ これたね) として生きている。

しかも本作では、阿蘇 惟将(あそ これまさ) が物語開始の一か月前に死去している。
父 阿蘇 惟豊(あそ これとよ) は健在だが、次代を担う嫡流は 惟種(これたね) ただ一人。
もし病に伏した若君まで失えば、阿蘇家(あそけ)は嫡子を失い、家中はたちまち揺らぐ。

そんな中、惟種は高熱の夢の中で、飢饉、戦、鉄砲、商い、そして国が傾く未来の断片を見た。

若君の異変に最初に気づいたのは、阿蘇家(あそけ) を支える重臣 甲斐 宗運(かい そううん)。
未来を夢に見る若君と、現実を動かす名臣。二人は手を取り、農政、商業、軍制、外交を少しずつ変えていく。

相手は 大友家(おおともけ)、島津家(しまづけ)、相良家(さがらけ)――そして、やがて畿内へ覇を唱える織田信長。

これは、火の山に抱かれた若君が、夢に見た未来を現実へ変えていく、戦国内政譚。
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