君の声だけが、台本にない
最終エピソード掲載日:2026/06/02
匿名音声劇アプリ《コエバコ》に、短い台本を投稿している高校生・瀬名律。
名前も顔も出さず、「空欄」として書いている彼の台本は、読む人を選ぶ。
台詞は少なく、感情の名前もほとんど書かない。だから演者は、自分の声でその隙間を埋めることになる。
ある夜、律の台本を、アプリ内で人気の演者・ミオリが読む。
明るい声も、泣く声も、怒る声も上手い。
コメント欄が求める声を、完璧なタイミングで差し出せる演者。
けれど、律の台本の一行だけ、ミオリは台本通りに読めなかった。
「少しだけ、腹が立った」
その声から、技術が消えた。
読めたことにして逃げようとしたミオリは、律に個別メッセージを送る。
そして次の配信で読む台本を、律に依頼する。
かわいい子。
でも、本当は怒っている子。
律は台本を書く。
ミオリは怒る。
読めない。
それでも、もう一度読む。
これは、声優ラブコメではない。
声と台本でしか本音を渡せない二人が、互いの作った声と書いた嘘を少しずつ壊していく話。
名前も顔も出さず、「空欄」として書いている彼の台本は、読む人を選ぶ。
台詞は少なく、感情の名前もほとんど書かない。だから演者は、自分の声でその隙間を埋めることになる。
ある夜、律の台本を、アプリ内で人気の演者・ミオリが読む。
明るい声も、泣く声も、怒る声も上手い。
コメント欄が求める声を、完璧なタイミングで差し出せる演者。
けれど、律の台本の一行だけ、ミオリは台本通りに読めなかった。
「少しだけ、腹が立った」
その声から、技術が消えた。
読めたことにして逃げようとしたミオリは、律に個別メッセージを送る。
そして次の配信で読む台本を、律に依頼する。
かわいい子。
でも、本当は怒っている子。
律は台本を書く。
ミオリは怒る。
読めない。
それでも、もう一度読む。
これは、声優ラブコメではない。
声と台本でしか本音を渡せない二人が、互いの作った声と書いた嘘を少しずつ壊していく話。
第1話:その声だけ、台本通りに読まない
2026/06/02 19:10
第2話:匿名声優さんから、個別依頼が来ました
2026/06/02 19:10
第3話:初通話、声が一秒だけ素に戻る
2026/06/02 19:10
第4話:その台詞、どうして私のことを知ってるんですか
2026/06/02 19:10
第5話:同じ部屋なのに、声しか知らない
2026/06/02 19:10
第6話:書かなかった台詞ほど、声に出る
2026/06/02 19:10
第7話:本番のマイクは、空白を拾う
2026/06/02 19:10
第8話:空欄さんも、読んでください
2026/06/02 19:10
第9話:空欄さんの声は、まだ出さないでください
2026/06/02 19:10
第10話:その空白を、別の声は通り過ぎた
2026/06/02 19:10
第11話:読めてしまう声にも、言えないことがある
2026/06/02 19:10
第12話:止まらせるために、書かないでください
2026/06/02 19:10
第13話:台本のない声は、置き場所に困る
2026/06/02 19:10
第14話:聞くための台本は、まだ書けない
2026/06/02 19:10
第15話:正しい読み方を、書かない
2026/06/02 19:10
第16話:同じ場所に、声は並ばない
2026/06/02 19:10
第17話:それは、聞いていい声なんですか
2026/06/02 19:10
第18話:録音ではなく、今の声で
2026/06/02 19:10
第19話:台本のない席に、座る
2026/06/02 19:10
第20話:台本のない席で、声を出す
2026/06/02 19:10
第21話:名前を付けても、台詞にはならない
2026/06/02 19:10
第22話:君の声だけが、台本にない
2026/06/02 19:10