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一度目で黒狼公に討たれた私ですが、二度目の夜はお父様のそばでしか眠れません

作者:師走
最終エピソード掲載日:2026/03/24
八歳の冬、リリア・ヴァルグレイは父に殺された。
王国最強の討魔貴族――黒狼公レオンハルト・ヴァルグレイ。
人にも魔にも容赦のないその男は、黒花の災厄に呑まれかけた実の娘を、自らの手で討ったのだ。
けれど次に目を覚ました時、リリアは赤ん坊に戻っていた。
もう二度と、お父様に剣を向けられたくない。
そう願うのに、夜になるとまた黒花の囁きが忍び寄る。甘くやさしいその声は、孤独な心に触れて、静かに破滅へと導こうとする。
そして、その囁きがぴたりと止むのは――世界でいちばん怖いお父様のそばだけだった。
一度目の父は、同じ城で暮らしていても遠い人だった。
リリアを見ない。抱かない。呼びもしない。
そのくせ二度目の父は、相変わらず冷たいまま、なぜか夜ごとリリアを放っておいてくれない。侍女を替え、部屋を守らせ、怯えて眠れない娘を黙って自分の近くへ置いてしまう。
人にはあれほど容赦がないのに、リリアにだけ少しずつおかしくなっていく。
怖い。近づきたくない。
それでも、その腕の中でしか眠れない。
またあの冬が来る。
また同じように、黒花はリリアを呑み込もうとするかもしれない。
今度こそ囁きに負けないために。今度こそ父に剣を抜かせないために。
一度目で父に討たれた娘は、二度目の人生でもっとも恐ろしいその人のそばへ、自分の意志で手を伸ばしていく。
第0章 黒い花の夜
3、黒玻璃温室
2026/03/10 15:21
4、黒い花の夜
2026/03/10 15:44
第1章 父様のそばだけ
1、泣き声の夜
2026/03/10 21:04
2、主塔の夜
2026/03/10 21:54
3、扉の向こう
2026/03/10 22:35
第2章 西棟の小さな変化
3、会議室の膝
2026/03/11 21:09
閑話
西棟の女たち
2026/03/11 23:11
第3章 春を連れてくる伯母
第4章 救われた乳母
鏡の中のやさしい人
3、譲らない人
2026/03/13 12:06
第6章 またお父様に殺されたくない
2、傷の形
2026/03/13 23:21
閑話
黒狼公の副官
2026/03/14 14:32
第7章 初花返し
3、初花返し
2026/03/15 17:14
第8章 二度目の冬至祭
1、冬至祭の灯
2026/03/16 12:26
3、黒い温室
2026/03/18 21:28
4、災厄を断つ
2026/03/20 23:33
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