モーニングルーティーン
最新エピソード掲載日:2026/06/13
名古屋市内、昭和の面影が残る商店街の一角。創業五十余年の喫茶「憩い」では、今日もモーニングが出される。コーヒー、小倉トースト、バタートースト、ゆで卵、サラダ、小鉢三つ。五十三年間、変わらないセットを、七十代の店主・幸子が一人で切り盛りしている。
この店には、少し変わった客が来る。
翼を包帯で巻いた天使族の青年、装具をつけて歩く人魚族の女性、誰の目にも映らない精霊族の少女、帽子の下に角を隠す魔族の会社員。異世界からやってきた彼らは、それぞれの世界で傷を抱え、気づけばこの店の引き戸を開けている。
亡き夫・幸雄と始めた店を一人で守り続ける幸子は、どんな客の話も静かに聞く。共感して、希望を言って、少しだけ皮肉を言って、最後に問い返す。
「あんたは、どうしたいの?」
答えは出ない。解決もしない。でも、また明日の朝がくる。
この店には、少し変わった客が来る。
翼を包帯で巻いた天使族の青年、装具をつけて歩く人魚族の女性、誰の目にも映らない精霊族の少女、帽子の下に角を隠す魔族の会社員。異世界からやってきた彼らは、それぞれの世界で傷を抱え、気づけばこの店の引き戸を開けている。
亡き夫・幸雄と始めた店を一人で守り続ける幸子は、どんな客の話も静かに聞く。共感して、希望を言って、少しだけ皮肉を言って、最後に問い返す。
「あんたは、どうしたいの?」
答えは出ない。解決もしない。でも、また明日の朝がくる。
第一章「開店前」 〔早春〕
第一話「幸雄さんの席」
2026/06/07 15:00
第二話「最初の一杯」
2026/06/07 17:00
第三話「引き戸の重さ」
2026/06/07 19:00
第四話「部下を外に待たせて」
2026/06/07 21:00
第五話「装具が滑った朝」
2026/06/08 00:00
第六話「右手とコーヒーカップ」
2026/06/08 12:00
第七話「どこに座ればいいか」
2026/06/09 00:00
第八話「何杯でもおかわりしていいですか」
2026/06/09 12:00
第九話「今日の小鉢、何ですか」
2026/06/10 00:00
第十話「もう終わりですか」
2026/06/10 12:00
第二章「常連の朝」 〔春〕
第十一話「小倉トーストの始まり」
2026/06/11 00:00
第十二話「においがするって言われた」
2026/06/12 00:00
第十三話「外してみせて、と言われた」
2026/06/13 00:00