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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。

アストリア島戦記~亡国の王女~

作者:KYO
最新エピソード掲載日:2026/06/21
西大陸の果てに、ひとつの王国が滅んだ。
エスカータ王国は、紅き宝剣を象徴に長く続いた古の国であった。
しかしその王国は、わずか数年の間に、隣国ガイア帝国の侵攻によって崩れ去った。
王弟グルジアの裏切りが、王国に致命的な亀裂を生んだ。
新年の祝賀の儀式が血の海と化した夜、国王も王太子も、多くの貴族たちも、華やかな広間で次々と斃れていった。
その夜、ただ一人の王女だけが、守護騎士に守られて王都を脱出した。
第4王女、アンリ。
彼女は今、男装をして男として生きている。
王女だと知られれば、ガイア帝国の追手が必ず動き出す。
そのためアンリは、短く切り揃えた髪を被り、男の衣装を纏い、誰の前でも「貴族の三男」として振る舞っていた。
王女だと知る者は、ネータとジーンの二人だけである。
アンリを連れ出したのは、幼い頃から傍らに仕えてきた守護騎士、ネータだった。
ネータは混乱の只中を切り裂き、アンリを連れ、エスカータ王国の象徴である紅い宝剣を手に、王国を後にした。
王弟グルジアは、帝国の手によって粛清された。
エスカータ王国は、完全に滅亡した。
それでもネータは、剣を握りしめたまま、静かに誓った。
「宝剣さえあれば、王国は必ず蘇る」
その言葉を信じ、アンリとネータ、そして側近のジーンは、西大陸を離れた。
宝剣の真の力を取り戻すため——そして、滅びた王国を再びこの世に取り戻すため。
彼らが目指したのは、はるか東に浮かぶ島、アストリアだった。
アストリア島には、古代の遺跡が点在し、失われた力が眠っていると伝えられていた。
エスカータの宝剣は、単なる象徴ではない。
その剣は、古代の遺物を動かす鍵であり、もう一つの遺物と揃ったとき、初めて本当の力を取り戻すのだという。
アンリは、男として生きる日々の中で、静かに剣を握りしめていた。
王女としての顔を隠し、ただ一人の騎士として——。
やがて彼らは知る。
この島で起きている異変が、ただの偶然ではないことを。
そして、エスカータ王国の滅亡が、決して過去の出来事だけで終わらないことを。
紅き宝剣を携えた少女は、今も男の仮面を被ったまま、アストリアの夜に溶けていく。
——物語は、ここから始まる。
プロローグ
2026/06/20 06:00
プロローグ2
2026/06/20 08:00
プロローグ3
2026/06/20 10:00
プロローグ4
2026/06/20 12:00
プロローグ5
2026/06/20 13:00
蒼い小鳥亭
2026/06/20 18:00
蒼い小鳥亭2
2026/06/20 19:00
蒼い小鳥亭3
2026/06/20 21:00
蒼い小鳥亭4
2026/06/21 06:00
蒼い小鳥亭5
2026/06/21 09:00
蒼い小鳥亭6
2026/06/21 12:00
蒼い小鳥亭7
2026/06/21 18:00
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