蒼い小鳥亭7
ルポッツはティアのFカップの胸に顔を埋めたまま、彼女の乳首をちゅうちゅうと吸っていた。
ティアは吐息を漏らしながら、ルポッツの頭を軽く押さえつつも、完全に拒絶はせずに受け入れていた。
「んっ……ルポッツさん……本当に……もう……」
そのとき、ヴァロンが近づいてきた。
「おい、ルポッツ」
ルポッツが顔を上げた瞬間、ヴァロンの拳が彼の頭に落ちた。
ごつっ!
「ぐへっ……!」
ルポッツは這いつくばり、ヴァロンは呆れたように怒鳴った。
「いい加減にしろ。この場でそんなことするんじゃねえ」
ティアは苦笑いを浮かべながら、ルポッツに声をかけた。
「またあとでね、ルポッツさん」
彼女はそう言って、仕事に戻っていった。
ルポッツは頭を押さえながら立ち上がり、ヴァロンに愚痴を言った。
「兄貴、痛いですよ……」
ヴァロンはため息をつき、ルポッツの襟首を掴むようにしてネータとジーンのいるテーブルへと連れていった。
「こいつはルポッツだ」
ヴァロンはネータの前にルポッツを突き出すようにして言った。
「討伐依頼や遺跡探索に連れて行け。こんな奴だが、盗賊としては一人前だ。罠や隠し通路の発見は任せられる」
ネータは少し考えながら尋ねた。
「ヴァロンは一緒についてきてくれないのか?」
ヴァロンは肩をすくめた。
「北部魔族領域には行くが、この辺のクズ遺跡ならルポッツで充分だ。俺はもっと大きな獲物を狙ってるからな」
そのとき、ルポッツがネータの隣に近づき、挨拶代わりと言わんばかりに、鮮やかな手つきで彼女のFカップの胸を揉んだ。
むにゅっ……
ネータは一瞬、動きを止めた。
あまりにも自然で素早い手際に、避けることができなかった。
(……この手際は……)
隣に座っていたジーンも、同じように驚いた表情を浮かべていた。
Gカップの胸を軽く押さえながら、ルポッツの動きをじっと見つめている。
ルポッツはへらへらと笑いながら、手を離した。
「よろしくおねがいします、ネータさん」
ネータは静かに息を吐き、ルポッツをじっと見た。
そのとき、アンリたちが道具屋から戻ってきた。
ガンツはルポッツを見て、すぐに顔を輝かせた。
「おお、ルポッツ! 久しぶりだな!」
彼はフランクに手を振って挨拶をしたが、マリーはルポッツを見た瞬間、明らかに警戒した表情を浮かべた。
彼女はルポッツのことをよく知っているらしく、すぐにガンツの袖を軽く引っ張った。
ヴァロンは一行をテーブルに集めると、珍しく真面目な口調で言った。
「当分はこの6人でパーティーを組め。アンリ、ネータ、ジーン、ガンツ、マリー、そしてルポッツだ。
お前たちはこれから一緒に動け」
ルイーザがカウンターから声を掛けた。
「だったら、パーティー名も決めた方がいいわね。何かいい名前ある?」
ルポッツは少し考えて、ぼそっと呟いた。
「……レッドイーグル、とかどうだ?」
その瞬間、ネータの身体がピクリと反応した。
彼女はルポッツを鋭い目で見つめた。
(……レッドイーグル? なぜこの男が……)
レッドイーグルは、滅亡したエスカータ王国の国鳥だった。
王族や国にゆかりのある者でなければ、まず知らない名前だ。
ネータが動揺を隠しきれずにルポッツを見つめていると、彼は隣に座っていたジーンのGカップの胸に手を伸ばし、平然と揉み始めた。
むにゅっ……むにゅっ……
「へへっ、いい胸だな、ジーンさん」
ジーンは一瞬固まり、驚いた表情を浮かべたが、すぐに冷静さを取り戻してルポッツの手を優しくほどいた。
一方、ネータは心の中で大きく動揺していた。
(この男……エスカータのことを知っている……?)
アンリはまだ状況を完全に把握していない様子だったが、ネータの異変に気づき、わずかに眉を寄せた。
ヴァロンはルポッツの行動を特に咎めることもなく、ただ淡々と続けた。
「これで一応、形は整ったな。……お前ら、ちゃんとやれよ」




