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プロローグ

アストリア島戦記~亡国の王女~



R18タグをつけ忘れてノクターンノベルズに連載するものを小説家になろうに投稿してしまいました。



6/21 0時にノクターンノベルズに投稿しなおします。


そちらでお楽しみにください。


気分を害された方々には大変申し訳ございませんでした。

アストリア島、西大陸から船で十日。潮風と波の音を背に、三つの人影がアストリア王国のマリンポートの新興地区を歩いていた。

先頭を歩くのは、細身の美青年。短く整えられた黒髪、すっきりとした端正な顔立ち、動きやすい旅装に紅い刀身の剣を佩いた姿は、十七歳の貴族の三男の坊っちゃんそのものだった——それがアンリの男装姿である。


その半歩後ろを、堂々とした体躯の女性が忠実に従う。

ネータ、29歳。Fカップの豊満な胸が旅装の下でゆったりと揺れ、長い脚と引き締まった腰が成熟した女の色気を放っている。


最後尾のジーンは27歳。Gカップのグラマラスなボディをマントで控えめに包み、炎の片手魔法剣を携えながら周囲を警戒していた。


「アンリ様、この辺りが新興地区のようです。情報通りなら『蒼い小鳥亭』はもうすぐのはずですが……」

ネータが低く、しかし敬意を込めてアンリを呼んだ。王女であることを隠すため、二人とも決して「王女様」とは口にしない。アンリは西大陸の名のある貴族の三男として振る舞っている。

「ふむ。目立たぬようにな。まずはこの宿を拠点に情報を集めたい」


アンリが男装した落ち着いた声で答える。紅い宝剣の柄に軽く手を添えながら、周囲を観察していた。

三人が路地を曲がったその瞬間——

「おいおい、嬢ちゃんたち。こんな路地で何してるんだ?」

三人のゴロツキが道を塞いだ。

酒臭い息を吐き、ニヤニヤと三人を舐め回すような視線を向けてくる。特にネータのFカップの胸とジーンのGカップのボディに、露骨に目を細めた。


「へへっ、いい肉体してるじゃねえか。特にそこの褐色髪の姉ちゃん。Fカップは確実だろ? 旅の疲れ、俺たちが癒してやるよ」


「このガキ(アンリ)は可愛い面してるが、邪魔だな。どけよ」

一人が手を伸ばし、ネータの腕を掴もうとした。

ネータの目が鋭く光り、守護騎士としての闘気が一瞬で高まった。しかし、すぐにアンリの合図で動きを止める。


「アンリ様……」

「待て、ネータ。ここで目立つのは避けたい」

アンリが静かに制した。男装の貴族三男として、声も態度も自然に振る舞う。

ジーンが低く囁いた。

「アンリ様、魔法で黙らせましょうか? それとも……」


ゴロツキたちはさらに笑い声を上げ、囲むように近づいてくる。路地の奥には青い小鳥の看板が見えていた——目的の『蒼い小鳥亭』まであと僅かだ。

ネータは唇を軽く噛み、内心で覚悟を決めていた。

王国復興のためなら……このような男たちに身体を差し出すことなど、彼女にとってはもう慣れた選択肢だった。


ネータは一瞬、逡巡した。

(この程度のゴロツキを倒すのは造作もない……しかし、ここで目立ってしまうのは避けたい)

アンリ様が王女であることを隠すため、目立つ戦闘は極力避けるよう心がけていた。だが、目の前の三人のゴロツキは金目当てではなく、明らかにネータとジーンの身体を狙っているのが明白だった。彼らの視線はネータのFカップの豊かな胸や、ジーンのGカップのグラマラスなボディを貪るように這い回っている。


「へへっ、抵抗すんなよ。いい身体してるんだから、楽しく遊ぼうぜ」

一人がネータの腕を掴もうと手を伸ばした瞬間——

シャンッ!

空気を切り裂く鋭い刀の音が響き、ゴロツキ三人は一瞬で吹き飛ばされた。

「——っ!?」

ネータとジーンが即座に身構える中、アンリも紅い宝剣の柄に手をかけた。

路地の影から現れたのは、珍しい格好をした女剣士だった。


黒髪を後ろで短くまとめ、異国風の着物のような上着に、動きやすい袴を合わせた装い。腰に差した一本の刀——阿修羅——がまだ鞘から抜けたばかりで、刃に微かな血の雫が光っている。Dカップの引き締まったボディは戦士らしいしなやかさと、女らしい柔らかな曲線を併せ持っていた。


斑鳩。蒼い小鳥亭の用心棒だ。

「この路地で客に手出しとは……いい度胸だな」

斑鳩の声は低く、冷ややかだった。ジパング出身の侍らしい、静かな威圧感が漂う。彼女は刀を一閃して血を払い、鞘に納めると、倒れたゴロツキたちを冷たい目で見下ろした。

「立て。次に同じ真似をしたら、今度は首を落とす」

ゴロツキたちは這うように逃げていった。


斑鳩はゆっくりと三人に向き直り、わずかに目を細めた。特にアンリの男装姿と、ネータ・ジーンの豊かな体躯を一瞥する。

「……旅人か。蒼い小鳥亭を目指しているなら、ついてこい。この辺りはまだ治安が悪い」

ネータが一礼し、静かに言った。

「ありがとうございます。アンリ様、この方のお言葉に従いましょう」

アンリは男装の貴族三男らしい落ち着いた声で頷いた。

「恩義に感謝する。……君は?」

「斑鳩だ。蒼い小鳥亭の用心棒を務めている」

ジーンが小さく微笑みながら、魔法の気配を静かに収めた。

こうして、アンリ一行は斑鳩の案内で、路地の奥に佇む青い小鳥の看板の宿へと足を進めた。

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