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転生したら推しの悪役令嬢を断罪する王太子でした――そんな未来、全力で回避します!

作者:よねさん
最終エピソード掲載日:2026/10/24
「殿下! ヴィオレッタ様との婚約破棄を!」

 王立学院の卒業パーティーで、突然そんなことを言われた。

 いや、待ってほしい。
 私は婚約破棄なんて、一言も言っていない。

 そもそも、なぜ私がヴィオレッタとの婚約を破棄しなければならないんだ?

 前世で読んだ物語では、私は彼女を断罪し、婚約を破棄する王太子だった。
 でも、今の私は違う。

 だって、ヴィオレッタは前世からずっと私の推しなのだから。

 原作では悪役令嬢と呼ばれていたけれど、実際の彼女は婚約者として誰よりも真面目に努力している。
 そんな姿をずっと近くで見てきた私が、彼女を大勢の前で断罪するなんて、冗談じゃない。

 しかも、彼女が嫌がらせを命じた証拠はないし、本人も否定している。
 それなのに、周囲は彼女が悪人だと決めつけている。

 おまけに、私が婚約破棄を望んでいることにまでなっているらしい。

 ……どうしてそうなるんだ?

 まあ、いい。
 まずは、彼女への疑いを晴らして、私が婚約破棄を望んでいるという誤解も解かなければ。

 ヴィオレッタとの婚約を破棄するつもりなんて、私には最初からない。

 むしろ、今日こそ彼女に伝えたいことがあるのだから。


※本作は全13話で完結しました!

王太子ユリウス、悪役令嬢ヴィオレッタ、そして原作の主人公リリア。
三人とも前世の記憶を持ち、同じ物語の結末を知っているのに、それぞれが望む未来は違います。

そんな三人が繰り広げる物語を、最後まで楽しんでいただけたなら嬉しいです。
お読みいただいた皆様、本当にありがとうございました!
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