英雄として召喚されたが武器と魔法は尻から出る

　物語の主人公である原平勇気は仕事帰りに激しい便意に襲われてしまった！
　長年付き合ってきた括約筋の手助けにより無事に家へ辿り着き、至福の時を過ごす――はずだった。

　便座に座って緊張を解いた瞬間、突如発生した地震によってトイレの天井が崩落。
　死の恐怖に怯えながら目を閉じていると謎の声が聞こえ、目を開けば異世界召喚されていた！

　家の便器と共に！

　召喚された先では英雄として扱われるが、英雄専用の剣は尻から出る！　魔法すらも尻から出る！
　なんて英雄だと周囲から後ろ指を指されてしまうが主人公は挫けない。
　現実と向き合いながら前を向き、強くなろうと足掻き続ける。

　そんな主人公の後ろ姿に次第に惹かれる者達が集まって…。
　これは英雄として召喚された青年が残念な仕様に悩まされながらも、仲間を増やし、助け合いながら真の英雄へと成長していく物語である。