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この連載作品は未完結のまま約4ヶ月以上の間、更新されていません。

俳句 楽園のリアリズム(パート8-その1)

   

 いろいろ工夫して俳句を読んできましたが、これがふつうの詩の出てこない最後になります。前半の第1部ではつぎのようなことをくりかえし言ってきたのでした。

 部屋のなかで旅先の至福が味わえるなんて、そんな夢みたいなことがそう簡単に実現してしまっていいわけがない。

 パート2のその1と2で、旅先で作られたと思われる俳句を読んでは旅情のような詩情を味わうことをきっかけにして、すでに旅先の至福にちかいポエジーを俳句で味わえるようになった方も少なくはないと思います。
 面倒くさい言葉なんかをとおさないで、だれもが旅先で体験してしまう詩よりも純度の高い詩情、それこそが旅情というものだったわけですが、それを、俳句の言葉をとおして味わってしまったそのことが、目論見どおり読者の多くの方に、部屋のなかで旅先の至福を体験することを可能したのでした。

 以下は前のものをそのまま残しておきます。

 ほんの少しでも詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚がご自分のものになってきたと思われる方は、それ以外の32作をくりかえし読むことと並行して、余計なおしゃべりなしで3句ずつの俳句作品を50回にわたって、そのつどほとんどがバシュラールのひとつの言葉の助力だけで味わうことになる(パート6ーその3)を、150句もあるしもったいないから少しずつでいい、くりかえし何度でも読んでいただくことをここでもおすすめしておきます。たとえば、残りの32作のどれかを読み終えたあとに俳句をもっと読んでみたいと思われたときとか、ほんとうに少しずつ楽しむだけでもいい。俳句のポエジーは一度味わえばそれでおしまいというものではないのだし、たとえば、3句×15とか3句×21とか、何度でもポエジーだけを連続して味わうそのことが、我知らず詩の言葉で夢想なんかしてしまうことにも習熟して、かなり効率的に、一生、ふつうの詩や短歌をより深く味わうためにも役立つ、さらにレベルの高い詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚を、次第に、まぎれもないご自分自身のものとしてしぜんと定着させることにつながると思われます。
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