匿詩――誰がために歌うのか
最新エピソード掲載日:2026/07/26
岩手県遠守市の山間部。平成の市町村合併で市に取り込まれた旧真木野村では、五つの集落が同じ村にありながら、今も不自然なほど交わらない。
地方紙の記者・佐伯直人は、閉校から十一年を経て解体される真木野中学校の記事を任される。
資料室で発見したのは、全校生徒五十八人による共同作品「匿詩(とくし)」。題名だけが残され、本文四ページはすべて白紙だった。
三十八年前の文化祭では、五つの集落に伝わる古い歌を一つにつなぎ、全校生徒が声を合わせたという。ところが卒業生たちは、歌も、作品も、指導した音楽教師も存在しなかったと否定する。
彼らは学校生活を覚えていた。ただ、全員で歌った記憶だけがない。
佐伯が土地の歴史や古い言葉を調べるにつれ、白紙には意味の分からない歌が浮かび始める。
文字のままなら、それは眠っている。
意味を知り、声に出して歌った者を、怪異は見つける。
知らないままではいられない新聞記者が、決して一つに戻してはならない歌を集めていく、記憶と声の地方怪談。
地方紙の記者・佐伯直人は、閉校から十一年を経て解体される真木野中学校の記事を任される。
資料室で発見したのは、全校生徒五十八人による共同作品「匿詩(とくし)」。題名だけが残され、本文四ページはすべて白紙だった。
三十八年前の文化祭では、五つの集落に伝わる古い歌を一つにつなぎ、全校生徒が声を合わせたという。ところが卒業生たちは、歌も、作品も、指導した音楽教師も存在しなかったと否定する。
彼らは学校生活を覚えていた。ただ、全員で歌った記憶だけがない。
佐伯が土地の歴史や古い言葉を調べるにつれ、白紙には意味の分からない歌が浮かび始める。
文字のままなら、それは眠っている。
意味を知り、声に出して歌った者を、怪異は見つける。
知らないままではいられない新聞記者が、決して一つに戻してはならない歌を集めていく、記憶と声の地方怪談。
序章
序章 歌のない録音
2026/07/25 13:00
(改)
第1章
第一話 閉校記事
2026/07/25 13:10
(改)
第二話 白紙の共同作品
2026/07/25 13:20
第三話 残った学校
2026/07/25 13:24
(改)
第四話 五つの記憶
2026/07/26 07:31
(改)
第五話 水へ返すもの
2026/07/26 13:16
(改)
第六話 水の役(えき)
2026/07/26 13:55
(改)
第七話 影を置く村
2026/07/26 15:00
(改)
第八話 声を渡す峠
2026/07/26 16:00
(改)
第九話 戻りはじめたもの
2026/07/26 17:00
第十話 久那原の地
2026/07/26 18:00
第一章資料 登場人物記録
2026/07/26 19:55
第一章資料 地名・学校・古歌記録
2026/07/26 21:20