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この連載作品は未完結のまま約3ヶ月以上の間、更新されていません。

俳句 楽園のリアリズム(パート9・全)

 
 今回は序にあたる部分と最後の3篇の詩以外は、バシュラールの2、3の言葉の助力だけで、3句ずつという規則性はありませんが(パート6-その3)でこころみたように、75句の俳句を連続して味わうことになります。
 まだ借り物のような詩的能力でも、75句の俳句のポエジーにどれほど生き生きと活性化してもらった詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚でもって、厳選された高田敏子の詩3篇をいまの段階で味わうことができるか、さっそく試していただきたいと思います。

 いまでも夢想という言葉には馴染めないまま読みつづけてこられた方も少なくはないと思いますが、我知らず夢想なんかしてしまった結果として俳句のポエジーを何度もくりかえし味わってきたそのことが、高田敏子の3篇をどれほど深く味わえたかいまの段階では当然まだ個人差というものが考えられますけれど、ふつうの詩を味わうのに十分な程度の、あるいは、十分すぎるほどの、詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚をご自分のものにすることを可能にしたのでした。
 
 この作品には終わりというものはなくて、いつまでもくりかえし利用していただくことにこそ意味があると考えていますが、今回もふくめてあと5回でこのサイトでのいちおうの仕上げということになります。投稿と同時にリアルタイムで利用していただいた方は、最後の5回にいたる前にどれほどこれまでの私の作品を読みこんでいただけたかにもよりますが、ほどほどの途中だろうと、人類史上最高の幸福を実現してしまったひとの、そのバシュラール的世界への入り口へは、どうにかご案内してさしあげられるのではないかと思っています。全33作が出そろってから読んでいただいている方にも、どれだけくりかえし読みこんでいただけたか、おなじことが言えると思っています。
 
 「詩的言語を詩的に体験し、また根本的確信とそれをすでに語ることができているならば、人の生は倍化することになるだろう」「言語が完全に高貴になったとき、音韻上の現象とロゴスの現象がたがいに調和する、感性の極限点へみちびく」「わたしはまさしく語の夢想家であり、書かれた語の夢想家である」(ガストン・バシュラール)
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