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王様の相談相手をしていたら、国王本人から「私を殺してほしい」と頼まれました

作者:フミえるる
最新エピソード掲載日:2026/09/30
「私を殺してほしい」

相談屋をしている私のもとへ、ある日、そんな依頼が舞い込んだ。

もちろん断った。

私は人を殺すために相談を聞いているわけではない。

……ただ、その客がこの国の国王だと知ったのは、その少し後のことだった。

しかも翌日。

国王アルベルトは死んだ。

病死だった。

そう発表された。

ところが数日後、私の店に一通の手紙が届く。

差出人は、死んだはずの国王。

『私は、本当に病気で死んだと思うか?』

そこから私は、死んだ王の相談相手になった。

父を失った王太子。

国王本人が知らない「国王の命令」。

隣国との間で起こり始める、不穏な事件。

そして、王が死ぬ前に残した、いくつもの相談。

一つずつ話を聞いていくうちに、私は気づいていく。

国王は、自分が死ぬことだけを恐れていたわけではない。

自分が死んだあと、この国で何が起こるのかを恐れていたのだ。

私はただの相談屋だ。

剣も振れない。
魔法も使えない。

だから、できることは一つしかない。

死んだ王が最後まで誰にも言えなかった相談を、もう一度、最初から聞き直すこと。

そして私は一度、その答えを間違える。

これは、国王に「殺してほしい」と頼まれた相談屋が、死んだ王の最後の相談を追いかける物語。
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