このバーガーを食べても、私はここにいない。 〜万魔殿(ぱんでむ)の幽霊クルー、本日も誰にも見つからず世界を歩いています〜
最新エピソード掲載日:2026/09/07
憂起ちゃんは、物静かな幽霊のお姉さんだ。
あまり喋らない。
感情を表に出さない。
いつも店の片隅にいて、気がつけばいなくなっている。
パンデモニウムのクルーたちも、だいたいそう思っている。
間違ってはいない。
ただし、それは「誰かに見られている時」の憂起ちゃんだ。
誰にも見つからなくなった途端、彼女は壁を抜け、天井を抜け、知らない扉の向こうへ入り、海の底でも死んだ街でも、世界の果てでも勝手に遊び始める。
鍵はいらない。
息もしなくていい。
道がなければ壁を抜ければいい。
帰れなくなったら……まあ、その時に考える。
そして誰にも見つからないまま大冒険を終えた彼女は、何食わぬ顔で店の壁際へ戻ってくる。
「……今日は、特には」
これは、死んだことで誰より自由になったのに、人前ではうまく喋れない幽霊のお姉さんが、誰にも観測されない場所で世界を満喫する物語。
ただし、ときどき。
憂起ちゃん自身にも覚えのない怪奇現象が、彼女の通ったあとに残っている。
あまり喋らない。
感情を表に出さない。
いつも店の片隅にいて、気がつけばいなくなっている。
パンデモニウムのクルーたちも、だいたいそう思っている。
間違ってはいない。
ただし、それは「誰かに見られている時」の憂起ちゃんだ。
誰にも見つからなくなった途端、彼女は壁を抜け、天井を抜け、知らない扉の向こうへ入り、海の底でも死んだ街でも、世界の果てでも勝手に遊び始める。
鍵はいらない。
息もしなくていい。
道がなければ壁を抜ければいい。
帰れなくなったら……まあ、その時に考える。
そして誰にも見つからないまま大冒険を終えた彼女は、何食わぬ顔で店の壁際へ戻ってくる。
「……今日は、特には」
これは、死んだことで誰より自由になったのに、人前ではうまく喋れない幽霊のお姉さんが、誰にも観測されない場所で世界を満喫する物語。
ただし、ときどき。
憂起ちゃん自身にも覚えのない怪奇現象が、彼女の通ったあとに残っている。
第1話「今日も、何もしていません」
2026/09/02 23:46
第2話「それ、私じゃないです」
2026/09/02 23:55
第3話「入ったら、閉めてください」
2026/09/03 00:02
第4話「帰るのは、いつでもできます」
2026/09/03 09:08
第5話「見てるだけでも、楽しいです」
2026/09/03 09:09
第6話「配達先ではないみたいです」
2026/09/03 09:09
第7話「一緒に来るんですか」
2026/09/03 13:33
第8話「帰ってきてないことにします」
2026/09/03 19:54
第9話「通れない方で行きます」
2026/09/03 20:56
第10話「名前、まだ聞いてません」
2026/09/05 00:05
第11話「今日は、消えないです」
2026/09/06 20:31
第12話「戻ってくるので」
2026/09/07 16:23