↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

万魔殿(ぱんでむ)バーガー・クロニクル

このバーガーを食べても、私はここにいない。 〜万魔殿(ぱんでむ)の幽霊クルー、本日も誰にも見つからず世界を歩いています〜

作者:渾沌
最新エピソード掲載日:2026/09/07
憂起ちゃんは、物静かな幽霊のお姉さんだ。

あまり喋らない。
感情を表に出さない。
いつも店の片隅にいて、気がつけばいなくなっている。

パンデモニウムのクルーたちも、だいたいそう思っている。

間違ってはいない。

ただし、それは「誰かに見られている時」の憂起ちゃんだ。

誰にも見つからなくなった途端、彼女は壁を抜け、天井を抜け、知らない扉の向こうへ入り、海の底でも死んだ街でも、世界の果てでも勝手に遊び始める。

鍵はいらない。
息もしなくていい。
道がなければ壁を抜ければいい。
帰れなくなったら……まあ、その時に考える。

そして誰にも見つからないまま大冒険を終えた彼女は、何食わぬ顔で店の壁際へ戻ってくる。

「……今日は、特には」

これは、死んだことで誰より自由になったのに、人前ではうまく喋れない幽霊のお姉さんが、誰にも観測されない場所で世界を満喫する物語。

ただし、ときどき。

憂起ちゃん自身にも覚えのない怪奇現象が、彼女の通ったあとに残っている。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。