側妃位を返上した翌日から、陛下が私の茶を探して後宮を彷徨っています
最終エピソード掲載日:2026/04/19
正妃の謀略で「毒茶」の疑いをかけられ、側妃位を返上して実家に戻った紅 蘭蘭。十年の後宮勤めで彼女に許されていた唯一の仕事は、陛下に毎朝献上する一杯の茶だった。
実家に戻って三日目、王都から噂が届く。「陛下が後宮を彷徨い、正妃様に『あの茶はどこだ』と問い詰めておられる」
陛下は、蘭蘭が茶葉の配合を季節ごと、政務の疲労度ごとに変え続けていた十年を、失って初めて知ったようだ。勅使が来る。「茶の師として戻れ」と。
——師として、ですか。では、妃としては、もう結構です。
実家に戻って三日目、王都から噂が届く。「陛下が後宮を彷徨い、正妃様に『あの茶はどこだ』と問い詰めておられる」
陛下は、蘭蘭が茶葉の配合を季節ごと、政務の疲労度ごとに変え続けていた十年を、失って初めて知ったようだ。勅使が来る。「茶の師として戻れ」と。
——師として、ですか。では、妃としては、もう結構です。
第1話 静かな離脱
2026/04/19 12:13
第2話 正妃の茶
2026/04/19 12:13
第3話 もう結構です
2026/04/19 12:13
第4話 雨夜の障子越し
2026/04/19 12:14
第5話 女官の証言
2026/04/19 12:14
第6話 隣国の視線
2026/04/19 12:14
第7話 廃位の朝議
2026/04/19 12:14
第8話 火傷と包帯
2026/04/19 12:14
第9話 二人で解く問題
2026/04/19 12:14
第10話 対等の伴侶として
2026/04/19 12:14