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『冷遇妻は影の二刀流錬金術師――無能と離縁された私ですが、二つの稼ぎ口で王都一の商会主になりました』

最終エピソード掲載日:2026/07/31
伯爵夫人エルナは、十五年間にわたり屋敷の家計と領地経営を支えてきた。それでも夫レイモンドは、彼女を「自分では一枚の銅貨も稼げない役立たず」と見下し、若い男爵令嬢と再婚するため、一方的に離縁を言い渡す。

しかし、エルナは泣いてすがらなかった。

夫の機嫌ひとつで失われる暮らしを、安定とは呼べない。そう気づいた彼女は、何年も前から地下室で錬金術を学び、正体を隠して「アフェクタ商会」を経営していたのだ。

エルナが築いたのは、薬や人工宝石を作って得る収入と、製法を各地の工房へ貸し出して得る収入。たとえ自分が働けない日でも、もう一つの稼ぎ口が暮らしを支えてくれる。

四つの鞄だけを持って伯爵伯家を去ったエルナは、ついに商会主として表舞台へ立つ。一方、彼女を追い出したクロフォード家では、家計も領地経営もたちまち行き詰まっていく。

やがて借金に追われたレイモンドが救いを求めて訪れた巨大商会。その会頭席に座っていたのは、かつて彼が「何も生み出さない」と捨てた元妻だった。

これは、誰かに養われるだけの人生を拒んだ冷遇妻が、二つの稼ぎ口を武器に自由をつかみ、王都一の商会主へ成り上がる物語。

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