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嘘告に本気で返して笑われた俺は、バイト先の美少女に手作りクッキーを渡したら「また食べたい」と懐かれて、気づけば彼女の方からデートに誘われていた

作者:高瀬 理人
最新エピソード掲載日:2026/11/05
恋愛経験が豊富そう。

そんなふうに思われがちな高校二年生・榎本湊は、ある日、同級生から告白された。

少し気になっていた女の子だった。

だから、いつもの軽口をやめて、真面目に気持ちを返した。次の日曜には、二人で出かけようとまで誘った。

けれど、その告白は友達との度胸試しだった。

本気の返事を笑われ、湊もその場では笑ってしまう。

翌日、彼は相手の謝罪を聞いたうえで、もう以前のような関係には戻らないと伝えた。

そんな湊が、以前から働いている喫茶店で一緒に過ごす時間を増やしたのが、同級生の三輪帆乃だった。

仕事の判断が早く、誰とでも自然に話せる美少女。

湊は、そんな彼女に家でお菓子を作る趣味があることを話す。

「少しでいいよ」

そう言っていた帆乃は、クッキーの焼き色や食感を聞くうちに、いつの間にか両方食べたがっていた。

湊が焼き加減の説明を始めれば、彼女はまず食べたいと止める。

逆に、湊が彼女のために一番よく焼けた一枚を選んでいたと知ると、今度は帆乃の方が言葉に詰まる。

作るのが好きな男子と、食べるのが好きな女子。

細かなことを考えすぎる湊と、欲しいものをすぐに選ぶ帆乃。

正反対に見える二人は、相手の予想外の反応を楽しむうちに、仕事やお菓子の用事がなくても話したいと思うようになる。

やがて帆乃は、自分から湊を休日の外出に誘う。

「榎本と食べに行きたい」

恋愛に慣れていそうに見える二人。

けれど、本当はどちらも恋人ができたことなんてない。

これは、一度本気を笑われた男子と、自分の欲しいものには素直なのに恋には不器用な女子が、お互いの本当の気持ちを少しずつ伝えられるようになる、甘くて少し可笑しい学園ラブコメ。
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