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境界技師の観測録 〜見えるだけの俺、なぜか世界の呪いまで剥がしてしまう〜

最新エピソード掲載日:2026/05/31
街道脇で倒れていた青年・湊は、冒険者ギルド北門支部の受付嬢リナに拾われる。

身元不明、所持金なし、常識なし。
仕方なくギルドの雑用を手伝うことになった湊だったが、薬草庫で傷薬の材料に混じった“異物”を見抜いてしまう。

彼にあるのは、鑑定でも魔法でもない。

ただ、物と物の「境界」が見えるだけ。

薬草と毒。
傷薬と異物。
肉体と呪染。
命と死。

本人は普通に違いを見分けているだけのつもりだったが、現地人から見ればそれは神殿の浄化師すら超える異常な力だった。

北門補給所で広がる魔鉱毒の被害。
薬草畑から噴き上がる灰色の煙。
街を覆い始める謎の汚染。

「俺は、見えている境目を切っただけです」

異世界の常識を知らない青年が、世界の異常を観測し、切り分け、修復していく。
やがて人々は彼をこう呼び始める。

――境界技師、と。
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