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月夜に愛された呪子

作者:Melly
最新エピソード掲載日:2026/10/22
勇者パーティーの一員として、魔物との戦いに身を投じていた少年、千夜朔夜。

仲間と共に戦い、世界を救う。
そんな未来を信じていた彼は、ある日、裏切りによって魔物の巣窟に取り残されてしまう。

身体を喰らわれ、意識が薄れていく中、朔夜が辿り着いたのは、彼岸花が咲き誇る不思議な世界だった。

そこで彼を待っていたのは、白銀の髪を持つ美しい女性。

死を司る神、ツクヨミ。

「ねえ、あなたはどうして、そこまで優しくあろうとするの?」

彼女との対話を通じて、朔夜は自分自身の心の奥底に隠していた想いと向き合うことになる。

そして、少年は選ぶ。

誰かに裏切られても、誰かのために自分を犠牲にしても、ただ耐え続ける生き方を終わらせることを。

「……黙れ。僕の邪魔をするやつは許さない」

死の淵で、少年は死神の加護を授かる。

死を見る目。
あらゆる存在に等しく訪れる、死の運命を視る力。

その力を得た朔夜は、かつての自分とは違う道を歩み始める。

もう、誰かのためだけには生きない。
自分が守りたいと思ったものを守り、自分の邪魔をする者には容赦しない。

たとえ相手が、かつての仲間であろうとも。

「さあ、目を覚まして。私の世界でたった一人の、愛されし子」

これは、死の神に愛された少年が、自らの意思で生きる道を選び、やがて神々の争いへと足を踏み入れていく物語。

その出会いが、世界の運命を変えることになるとも知らずに。
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