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リゼット嬢のお節介~エライザ伯母さまの恋は実るしかないと思います~

作者:稀月 更
最終エピソード掲載日:2026/10/19
 毎週、辺境の地を好んで住むエライザ伯母さまのお仕事を手伝うため……という名目の下、列車に乗る私リゼット(家族はリズと呼ぶ?)。伯母さまは素敵な方であるが故、婚約をとある陰謀により破談にされた過去をお持ちだとか。それからというもの、本人も誰かに愛され生涯を共にすることに憧れていらっしゃる割には諦めてしまってもいるご様子。訊いたことはありませんが。
 確かに今の伯母さまは変わり者に映るかも知れません。そうは言ってもちゃんと知りもしないで勝手なことを言う人達は本当に見る目がない。ここは私がひと肌脱いで、幸せになって頂くのが正しいと思われるのです。それがお節介だったとしても――って言うことにしているのですが。
 私の本当の目的や真意を知ったら伯母さまは幻滅されるのかしら。そっとオルゴール箱を閉じるように、まだそれは蓋をしておかなくちゃ。私にだってはっきり分かっていることではないのですから思惑とか逃避とか――欺瞞なんてものも。何もないと思っておかなくては。
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