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俳句 楽園のリアリズム(パート4-その2)

 
 前例のない効果的なやり方だと思っているのでおなじようなことを何度も言うことになりますが、原稿用紙にして1200枚以上もある私の作品のなかで利用させてもらっている(700句+α)の俳句の、くりかえし読むほどにレベルアップしていくそのポエジーをくりかえし味わうことをとおして、人類史上最高の幸福を実現してしまったバシュラールというひとの、そのバシュラール的幸福のおすそ分けを、読者の方すべてに、この人生で確実に、たっぷりと受けとっていただくのが、私の作品の最終目標と考えています。
  
 これも何度も言うことになりますが、なんでもない世界をただ写生しているだけのような俳句が、結果として、人生の黄金時代、はるか時間と記憶の彼方、幼少時代という〈イマージュの楽園〉をリアルに写生してしまっているという事実に気がついたのがタイトルの由来なのでした。

 「いっさいの意味への気遣いに煩わされることなく、わたしはイマージュを生きる」 …… そんな俳句だからこそ、こんな、バシュラールが詩に求めた理想を、もっとも純粋なかたちで私たちに体験させてくれるのではないでしょうか。一枚の風景画のように文学的な重苦しさから完全に解放されているのが、俳句のたまらない魅力なのです。

 私たちのやり方の正当性と有効性を心から納得させてくれるちょっと長い文章を4つ今回まとめて読んでいただくことの効果もあって、おそらく私の作品のなかだけで可能になると思っていますが、まさに〈楽園の時〉を追体験させてくれる俳句作品を、くりかえし何度も味わっていただくことの人生的なメリットは計り知れないものがあると考えます。

 「孤独な子供がイマージュのなかに住むように、わたしたちが世界に住めば、それだけ楽しく世界に住むことになる」「わたしたちの幸福には全世界が貢献するようになる。あらゆるもなが夢想により、夢想のなかで美しくなるのである」「何ごとも起こらなかったあの時間には、世界はかくも美しかった。わたしたちは静謐な世界、夢想の世界のなかにいたのである」(ガストン・バシュラール)
 
 いちばん気になっていたAIの誤解の原因がやっと分かりました。今回のこの部分の前半で、人類史上最高の幸福を実現してしまったバシュラールというひとの、そのバシュラール的幸福のおすそ分けという表現を、短絡的に解釈されたせいだと思われます。
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