好きだった舞台の話をしよう
最新エピソード掲載日:2026/11/02
初めて見た時から、舞台の匂いがする子だった。
舞台に立つ夢を諦め、大人として無難に生きてきた二十七歳の桐原実香。親の紹介で、舞台を目指し、音楽学校を受験しようとしている少女・高峰沙都子の家庭教師を引き受ける。
強い意志と揺るがぬ情熱を持つ沙都子は、実香の中に眠っていた「舞台が好き」という想いを容赦なく揺り起こしていく。
家出騒動や家族との対立を経て、実香は沙都子の夢を守る覚悟を決め、音楽学校の受験を親に勧める。それは同時に、自分自身の人生を選び直す決断でもあった。
沙都子の受験に付き添うことになった実香は、憧れの街に踏み入れる。無事に音楽学校に合格した沙都子を見て、実香も新しい人生を進み始める。
年齢も立場も違う二人が舞台を中心に互いを静かで確かな関係を結んでいくお話。
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