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テケテケの足|異常観測記録ファイル NINE

作者:苔葉
最終エピソード掲載日:2026/10/30
テケテケが足を取り戻したら、どうなるのか。

怪異を追う映像作家・壱家八伽は、都市伝説の奇妙な空白に気づく。下半身のない女が、人を追い、足を奪う。だが、その先を語る話はどこにもない。逃げた人間の物語が終わった後、怪物はどうしているのだろう。

調査の末、八伽が辿り着いたのは、閉鎖された施設の駐車場だった。そこには、上半身を持たず、二本の足だけで歩く存在がいるという。

「迎えに来た」

噂に従って呼びかけると、暗がりから下半身だけの身体が現れる。それは八伽を襲うこともなく、ぎこちなく歩き、やがて建物の影へ戻っていった。

もし、あれがテケテケの失われた足なら。

八伽は六キロ離れた踏切で上半身を呼び出し、施設まで案内する計画を立てる。呼ぶための言葉は、「足を返す」。しかし、現れた女に説明が通じる保証はなかった。夜道に響く、地面を叩く音。迫る白い手。取材は、いつしか自分の足を守るための逃走へと変わっていく。

二つが同じ身体だった証拠さえない。自分は何を引き合わせようとしているのか。それでも、返すと約束したのは八伽だった。

怪談の続きを知ろうとした男が、恐怖の向こうにある、まだ誰も語っていない一歩を目撃する。都市伝説の「その後」を描く怪異ミステリーホラー。

【掲載中】
エブリスタ
https://estar.jp/novels/26622927
序章 線路の向こう
2026/10/19 12:00 (改)
第一章 その先を知らない
2026/10/20 12:00 (改)
第二章 もう半分
2026/10/21 12:00 (改)
第三章 迎えに来た
2026/10/22 12:00 (改)
第四章 六キロ先の約束
2026/10/23 12:00 (改)
第五章 足を返す
2026/10/24 12:00 (改)
第六章 ついてくる音
2026/10/25 12:00 (改)
第七章 呼んだ者の責任
2026/10/26 12:00 (改)
第八章 本当に迎えに来た
2026/10/27 12:00 (改)
第九章 初めての一歩
2026/10/28 12:00 (改)
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