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隊長の非番

最終エピソード掲載日:2026/10/14
灰壁暦三一三年、如月。治安維持隊の隊長マグダが、私服で酒場「錆び釘亭」に飲みに来た。外套に、いつもの留め金がない。若い隊員に頬の傷のことを訊かれて、隊長は「転んだ」と答える。転んで、耳の下から口の端まで切れる者はいない。
非番は、休みではなかった。令状のない家探しを断った隊長に、参事会は監査と謹慎で返した。監査役は隊の古い帳面を三十年分さかのぼり、二十三年前の朝の一行に近づいていく。
帳面は破らない帳場の老人。真実を一つ選ぶことを覚える若い隊員。予算で飯を食う隊長。可笑しくて、少しだけ寒い九日間。
グラウヴァル・シリーズの第五話。この話だけでも読めます。

※この作品は「Romancer」(ボイジャー)にも重複して掲載しています。縦書き版はこちら。
https://r.voyager.co.jp/epm/e1_703757_11102026174624

シリーズ目次(全話の一覧と、縦書き版・横書き版の入口)
https://infraojisan.github.io/novel-tools/grauwall/
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