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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

最終選考

作者:アル治
最終エピソード掲載日:2026/09/10
一流企業として知られる、誰もが羨む超ホワイト企業。

退職者はほとんどおらず、求人が出れば応募者が殺到する。

そんな企業が、これまで大卒以上としていた採用条件を撤廃し、中途採用、さらには中卒者まで対象とした大規模な求人を開始した。

応募者は1000人を超え、書類選考と面接を通過した50人に、最後の選考への招待が届く。

その場所は――会社が所有する無人島。

「荷物は一切持ち込まないこと」

そう指定され、実際に島へやって来たのは40人だった。

島に到着した参加者たちへ渡された、1つのバッグ。

その中に入っていたのは、銃器、弾薬、防弾チョッキ。

そして1通の封筒。

そこに書かれていたのは、たった1文。

『最後の1人になったら、重役を任せる』

馬鹿げた試験だと武器を捨てる者。

生き残るために武装する者。

仲間を作ろうとする者。

そして最初から、他人を殺すつもりの者。

サバイバルゲームの経験を持つ青年・正樹は、殺し合いを拒みながらも、自分の命を守るために銃を手にする。

だが、一発の銃弾が正樹の人生を変えた。

――人を殺した。

生き残るためだった。

それでも正樹は、その罪悪感を抱えたまま戦い続ける。

やがて彼は、仲間と呼べる人間たちと出会う。

しかし、この試験には1つの絶対条件がある。

最後に残れるのは、1人だけ。

そして正樹は最後の1人となる。

約束通り、重役の席は用意されていた。

だが正樹は、その椅子を拒絶する。

「俺は……こんな会社では働かない」

島を去り、別の企業に就職する。

そう決意した正樹を待っていたのは――。

最終選考の、本当の意味だった。
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