第7話 偽りの仲間
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正樹と佳輝は、目的地へ到着した。
周囲を確認する。
正樹
「……良さそうだな」
「盾になるものもあるし、地面も走れそうだ」
佳輝
「良かったです」
「少しは役に立てました」
正樹
「役に立つって……」
「俺たち、相棒だろ?」
佳輝は嬉しそうに笑った。
その瞬間――。
ガサッ!
2人は、とっさに銃を向けた。
佳輝の銃口は震えている。
正樹も、どう動くべきか判断する。
すると――。
男
「撃たないでくれ!」
「……仲間にしてくれないか?」
正樹
「両手を上げて出てこい!」
男は両手を上げ、ゆっくりと茂みから姿を現した。
正樹
(周辺の確認をもっとちゃんとするべきだった……)
(撃つ気だったら、やられていた)
男
「俺は真だ」
「撃つ気はない」
「仲間にしてくれ」
佳輝
「正樹さん、どうしますか?」
正樹は真から目を離さない。
正樹
(確かに、2人より3人だが……)
(こいつ、なんで俺たちが来た時に出てこなかった?)
正樹
「なんで隠れていた?」
真
「姿を見せたら撃たれると思って……」
「でも、2人で笑って話していただろ?」
「それなら大丈夫かなって……」
正樹
「……分かった」
「とりあえず、俺たちの目の届くところにいてくれ」
真
「良かった……」
「助かるよ」
「1人じゃ何もできなくてさ」
佳輝が正樹へ近づく。
佳輝
「信用していいんですか?」
正樹は小声で答える。
正樹
「いや……怪しい」
「絶対に目を離すな」
「背中を向けるなよ」
佳輝
「……はい」
正樹
「真、銃は何を渡された?」
真
「銃は詳しくないんだ」
「背中に担いでる」
「後ろを向くから、確認してくれ」
真がゆっくり背中を向ける。
正樹が確認すると、G3SG/1とハンドガンが見えた。
正樹
(G3SG/1……)
(ハンドガンはベレッタか)
(佳輝の弾と同じなら、使えるかもしれない)
正樹の口元が、ほんの少し緩んだ。
その瞬間だった。
佳輝の胸元に――。
キラッ。
何かが光を反射した。
正樹
「佳輝ー!」
正樹は叫びながら佳輝へ体当たりした。
2人は地面へ倒れ込む。
佳輝
「痛いですよ……!」
「いきなり何ですか!」
正樹
「立つな!」
「スコープの反射かもしれない!」
2人が地面に伏せたことを確認した和真は、舌打ちした。
和真
(チッ……)
(銃に詳しい奴がいるな……)
和真は遠くから2人を狙っていた。
和真
(まぁいい)
(全員殺すけどな……)
正樹
「這って岩の後ろへ行け!」
「それと……」
「真から何があっても目を離すな」
佳輝
「……はい」
「分かりました」
正樹
「真!」
「敵だ! 気をつけろ!」
真
「分かった!」
正樹
「とりあえず集まろう!」
3人は地面を這いながら、岩陰へ集まった。
正樹
「相手の人数が分からない」
「俺は左から行く」
「佳輝は右」
「真は正面で援護と指示をしてくれ」
真
「任せてくれ」
佳輝
「分かりました」
正樹
「佳輝!」
「頼むな!」
佳輝
「はい!」
正樹の指示で、2人が左右へ分かれる。
その瞬間――。
真の表情から、笑みが消えた。
真
(……簡単だな)
(背中を見せちゃって……)
(バカな奴らだ)
真は銃を握り直す。
真
(他人なんて、信用するもんじゃない)
「バカどもが……」
真の視線が正樹へ向く。
真
(最初に仕切っていた方……)
(銃にも詳しかった)
(この位置なら……そろそろ見えるはずだ)
真が銃を構える。
そして――。
岩陰から、正樹の姿が見えた。
真
(見えた……)
「的だ」
真の指が、ゆっくりトリガーへ掛かる。
その瞬間――。
ダダダーン!
数発の銃声が、島中に響き渡った。
今後もよろしくお願い致します。




