凪の手前
最終エピソード掲載日:2026/05/17
島で生まれ、島で育った宮本沙織は、家族が営む民宿を手伝いながら生きている。島を出たいと思ったことはある。高校は本島へ出た。大学も那覇へ行った。でも、戻ってきた。戻ってきたのか、戻らざるを得なかったのか、自分でもわからないまま、何年も経った。
七月のある日、東京から篠原葵がやってきた。写真を撮りに来た、と言った。一ヶ月の長期滞在。詳しい理由は言わなかった。
逃げ場のない島の夏で、何かが動いていた。
七月のある日、東京から篠原葵がやってきた。写真を撮りに来た、と言った。一ヶ月の長期滞在。詳しい理由は言わなかった。
逃げ場のない島の夏で、何かが動いていた。