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Fランク《波魔法》を授かった俺、前世知識で世界最強へ ~最弱魔法を研究していたら、落ちこぼれ研究室まで最強になった~

作者:秋葉 詩
最新エピソード掲載日:2026/10/09
――問題児しかいない研究室が、世界の魔法常識をひっくり返す――

十五歳の《魔法覚醒の儀》でレインが授かったのは、《波魔法》。

炎も出せない。雷も落とせない。
ただ弱い波を起こすだけ。

判定――Fランク。

実際、初めて撃った波の威力はたったの「2」だった。

だが、前世で普通の日本の高校生だったレインには、一つだけ引っかかることがあった。

「……威力2なのに、なんでこんなに魔力が減ってるんだ?」

弱いんじゃない。

力が広がって、散っているだけなんじゃないか?

試しに波を一点へ集めてみる。

――バキッ。

さっきまで揺らすことしかできなかった木板が、真っ二つになった。

「……これ、本当にFランクか?」

波は反射する。
重なれば強くなる。
障害物の裏へ回り込む。
同じ揺れを与え続ければ、硬い物さえ壊せる。

公式なんて覚えていない。
現象の名前だって、たまに出てこない。

それでも――使えればいい。

壁を使って死角から攻撃し、巨大な盾の裏へ波を回し、格上の魔法を崩し、魔法剣の《壊れやすい揺れ方》を見つけて砕く。

最弱と笑われた《波魔法》は、弱かったのではない。

誰も使い方を知らなかっただけだった。

そしてレインの周囲には、いつしか学院で「ハズレ」と呼ばれた連中まで集まり始める。

物をくっつけるだけの《接着》。

色を変えるだけの《着色》。

見たものを正確に残すだけの《記録》。

強面なのに研究室のお母さん。

自称・悪の天才魔導士。

数字しか信じない記録狂。

そして、なぜか勝手にレインを神格化しようとする男。

「……なんで変なのばっかり集まってくるんだ?」

だが彼らの魔法にも、本当の価値があった。

学院の片隅で笑われていた問題児研究室は、やがて世界中の魔法使いが注目する場所になっていく。

そして研究を続けたレインは、さらに大きな事実へ辿り着く。

音も波。

光も波。

そして――魔法そのものにも、《波》がある。

これはFランクと判定された少年と濃すぎる仲間たちが、ハズレ魔法の常識を次々に覆し、やがて世界の魔法そのものを塗り替えていく物語。

※カクヨムでも連載しております!
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