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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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赤い線の向こう側―疫病隔離施設。地面に赤い線が引かれ、越えた者は射殺される。

最終エピソード掲載日:2025/11/14
越えれば撃たれる。
それでも、妹は線の向こうにいる。
――
疫病隔離施設の床には、一本の赤い線が引かれていた。
越えた者は、感染拡大防止規定により射殺される。

佐伯蓮は妹の莉子とともに、その線の手前で生きてきた。
だが莉子が「陽性再判定」とされ、線の向こう側の処置室へ連れていかれる。処置室へ行った者は、誰も戻らない。

妹を救うため、蓮は主電源が落ちる三分間だけ赤い線を越える。
その先にあったのは、治療施設ではなく、名前を奪われた人々の記録だった。

これは、線を引かれた者たちが、線の意味を壊す物語。

――
登場人物紹介
佐伯蓮
二十四歳。疫病隔離施設《東棟第七区画》に妹の莉子とともに収容されている青年。
冷静に見えるが、妹のことになると感情を抑えきれない。赤い線の手前で生きることに慣れかけていたが、莉子が処置室へ連れていかれたことで、施設の規則に抗う決意をする。

佐伯莉子
蓮の妹。十七歳。
兄を安心させようと明るく振る舞うが、体調の悪化を隠している。陽性再判定を受け、赤い線の向こう側へ連れていかれる。守られるだけの存在ではなく、自分の意思で施設の真実を外へ出そうとする。

三枝菜月
隔離区域にいる元看護師。
かつて施設側にいた過去があり、赤い線や監視システムの仕組みに詳しい。蓮に「三分間の穴」を教える人物。冷静で厳しいが、施設で失われた人々への後悔を抱えている。

真鍋悠介
管理区域側にいる医師。
施設の処置に関わりながらも、記録を残そうとしている。完全な味方とは言い切れないが、蓮と莉子に施設の隠された真実を託す。

黒瀬修司
隔離施設の管理責任者。
赤い線を維持し、隔離者たちを管理する人物。本人は「社会の混乱を防ぐため」と信じているが、その規則は多くの命と名前を奪ってきた。

宮代透
施設内にいる少年。
母親を処置室に連れていかれた過去を持つ。莉子を慕っており、後半では赤い線を崩す行動の一端を担う。
第一章 赤い線
2025/11/13 12:38
第二章 陽性再判定
2025/11/13 12:46
第三章 三分間の穴
2025/11/13 12:51
第四章 停電三分
2025/11/13 12:57
第五章 線の向こう側
2025/11/13 13:43
第六章 処置室の記録
2025/11/13 14:33
第七章 処分対象
2025/11/13 18:29
第八章 B2保管庫
2025/11/13 19:22
第九章 赤い線を消す方法
2025/11/14 08:01
第十章 向こう側へ
2025/11/14 15:28
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