共喰いのモルフ
最新エピソード掲載日:2026/05/14
生息域に同種が多すぎる場合、生命は次代の為、個体数を調整しようと試みる。その結果として、共喰いを本能に刷り込まれた個体。共喰いのモルフがこの世に産み落とされる。そうして群れが全滅しないよう、個体数を調整する為だけに作られた彼らは、同種を狩るための特殊能力、『昏腑』をその身に宿していた。脳に宿る異能『昏腑』は、コンプレックスそのものが力の形をとる。自分を知りたいという願望、誰かを守りたいという衝動、取り返しのつかない喪失。それぞれの傷が、それぞれの牙になる。願いを閉ざす『昏腑』が。祈りを潰すコンプレックスが。ねじ曲がったストレスを持って更に異能を強化する。
そうして何者でもなかった青年が、殺し合いの中で少しずつ自分の輪郭を掴んでいく。否定されても、力づくで肯定するために。
そうして何者でもなかった青年が、殺し合いの中で少しずつ自分の輪郭を掴んでいく。否定されても、力づくで肯定するために。