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『子供を助けたら、そこは異世界でした。~王子達に不当な扱いをされたので、この世界でも自立を目指します~

作者:柘榴の雫
最新エピソード掲載日:2026/08/22
ある日、文月栞奈は、仕事帰りに一人の子供を助けた。

 ボールを追いかけて道路へ飛び出した子供を庇い、迫り来るトラックを前に目を閉じた――そのはずだった。

 次に目を開けた栞奈がいたのは、見知らぬ場所。

 足元には巨大な魔法陣。
 周囲には魔法士と騎士。

 そして、栞奈と同じように召喚されたらしい、もう一人の少女がいた。

 突然の出来事に戸惑う二人。

 そんな彼女たちの前に現れた三人の王子たちは、もう一人の少女には優しく声をかける一方、栞奈には冷たい態度を取る。

 なぜ、自分だけが?

 何の説明もないまま勝手に異世界へ呼び出され、挙げ句の果てには歓迎すらされない。

 元の世界では、家族こそいなかったものの、友人にも仕事にも恵まれ、自分なりに満ち足りた日々を送っていた。

 そんな日常を突然奪われた栞奈は、理不尽な扱いに少しずつ怒りを募らせていく。

 そして――その感情が限界に達した瞬間。

 周囲の空気が、異様なほど冷たくなった。

 凍りついていく床。

 騒然とする魔法士たち。

 自分自身ですら理解できない力。

 ――私は、一体何のためにこの世界へ呼ばれたの?

 なぜ自分が召喚されたのか。

 なぜ王子たちは栞奈を必要としないのか。

 そして、彼女自身も知らない、この世界との繋がりとは――。

 これは、望んで異世界へ来たわけではない一人の女性が、理不尽な運命に抗いながら、自分の居場所と生き方を見つけていく物語。

 誰かに必要とされるためじゃない。

 誰かに決められた人生を歩むためでもない。

 自分の人生は、自分で決める。

 ――私は、この世界でも自立して生きていきます。
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