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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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重なる姿の向こう側 ~見える痕跡を読んで、次の一歩を選び取る~

作者:夜更かし堂
最新エピソード掲載日:2026/10/19
壊れていないものに、壊れた姿が重なって見える。
何もない場所に、存在しない破片や傷が残っている。

河口都市セルネアで父とともに、魔法道具に使う触媒材を加工する十五歳の職人エルドには、昔からときどき、そんな「そこにないもの」が見えていた。

見えた通りのことが起きることもあれば、何も起きないまま消えることもある。その正体も、見える条件も分からない。

ある日、工房で見えた壊れた姿の通りに留め具が折れる。そこから続く異変を追ううち、エルドは古い鉱山の事故へ関わることになる。

痕跡が見えても、何が起きるのかも、どう防げばいいのかも分かるわけではない。それでも、危険に気づいていたのに何もしないまま終わるのは嫌だった。

工房で培った技術を磨き、剣や魔法を身につけ、知らない土地ではその土地を知る者に聞く。エルドは少しずつ、見えた痕跡を判断と行動の材料に変えていく。

やがてセルネアを離れれば、土地が変わり、常識も、魔法の使われ方も、危険の形も変わっていく。知ることが増えれば、痕跡から拾えるものも、見えたあとに選べる手段も増えていく。

けれど、分かることが増えるほど、ひとつの疑問だけが残る。

――自分が見ているものは、本当に「これから起きること」なのか。
セルネア
第一話 存在しない破片
2026/10/05 12:10 (改)
第二話 折れた槍
2026/10/05 21:10 (改)
第三話 河岸の空白
2026/10/06 21:10 (改)
第四話 交わる先
2026/10/07 21:10 (改)
第六話 縄の内側
2026/10/10 21:10 (改)
第七話 支えの影
2026/10/11 21:10 (改)
第八話 途切れた溝
2026/10/13 21:10 (改)
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