台帳に載せた夜、防犯カメラに私が映った
最終エピソード掲載日:2026/08/05
台帳に記録した夜、閉館後の防犯カメラに、整理係の制服を着た「誰か」が映っていた。──その時刻、私は家にいたはずだった。
地方博物館の寄贈品整理係・須藤ナナミ。仕事は品の来歴を調べ、台帳に記録すること。霊感はない。あるのは「来歴の矛盾が、なんとなく気持ち悪い」という地味な眼だけ。
この館には公にされない「区分外収蔵庫」がある。来歴の切れた品を隔離し、正しく記録することで封じる部屋だ。戦わない。祓えない。ただ、正しく書く。──記録の欠落は、そのまま事故になる。
「祖父の遺品です」と寄贈された手鏡。備考欄は、空白だった。辿ると、同じ鏡が過去に三度、別人の名で寄贈された記録が出てくる。前任者は、なぜ収蔵庫で失踪したのか。怪異品を博物館に「捨てに来る」者は、誰なのか。
収蔵品調査記録票・寄贈経緯書・区分外収蔵台帳──文書だけが、あなたを守る。
1話につき収蔵品1点の一話完結。血や臓物は出ません。静かに、じわりと怖い話です。
こんな方に:文書体・モキュメンタリーが好きな方/博物館の裏側が気になる方/怪異を職業として扱う話が読みたい方。
※本編は第四章までの公開です。
地方博物館の寄贈品整理係・須藤ナナミ。仕事は品の来歴を調べ、台帳に記録すること。霊感はない。あるのは「来歴の矛盾が、なんとなく気持ち悪い」という地味な眼だけ。
この館には公にされない「区分外収蔵庫」がある。来歴の切れた品を隔離し、正しく記録することで封じる部屋だ。戦わない。祓えない。ただ、正しく書く。──記録の欠落は、そのまま事故になる。
「祖父の遺品です」と寄贈された手鏡。備考欄は、空白だった。辿ると、同じ鏡が過去に三度、別人の名で寄贈された記録が出てくる。前任者は、なぜ収蔵庫で失踪したのか。怪異品を博物館に「捨てに来る」者は、誰なのか。
収蔵品調査記録票・寄贈経緯書・区分外収蔵台帳──文書だけが、あなたを守る。
1話につき収蔵品1点の一話完結。血や臓物は出ません。静かに、じわりと怖い話です。
こんな方に:文書体・モキュメンタリーが好きな方/博物館の裏側が気になる方/怪異を職業として扱う話が読みたい方。
※本編は第四章までの公開です。
第1話:備考欄は、空白だった
2026/07/03 18:00
第2話:拭き取り跡
2026/07/03 19:00
第3話:正しく記録すれば
2026/07/03 20:00
第4話:四人目の記録係
2026/07/03 21:00
第5話:二つの家の人形
2026/07/04 19:00
第6話:増える人
2026/07/05 19:00
第7話:明るい博物館
2026/07/06 19:00
七夕閑話 七月七日、備考欄はひとりでに埋まった
2026/07/07 19:00
第8話:夜ごとの賛
2026/07/08 19:00
第9話:由緒正しい品
2026/07/09 19:00
第10話:その来歴、確認が取れません
2026/07/10 19:00
第11話:いちばん奥
2026/07/11 19:00
(改)
第12話:千人針
2026/07/12 19:00
第13話:泣き面
2026/07/13 19:00
第14話:剥がされた札
2026/07/14 19:00
第15話:載っていない品
2026/07/15 19:00
第16話:影の台帳
2026/07/16 19:00
第17話:あと一点
2026/07/17 19:00
第18話:常夜灯の先
2026/07/31 19:00
第19話:初代の一行
2026/08/01 19:00
第20話:手鏡の親
2026/08/02 19:00
第21話:載せ損ねた品
2026/08/03 19:00
第22話:捨てに来た者
2026/08/04 19:00
第23話:まだ、空欄
2026/08/05 19:00