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『十五年待った庭に、幼馴染が婚約者を連れて帰ってきました』 ――忘れた約束はいりません。私は今日から、自分の人生を育てます

最終エピソード掲載日:2026/08/06
十歳の夏、相沢蓮は幼馴染の立花湊と「大人になったら結婚しよう」と指切りをした。

十八歳で上京した湊から「いつか迎えに来る。母さんを頼む」と言われた蓮は故郷に残り、病気がちな彼の母・妙子を支えながら、その帰りを待ち続けてきた。

ところが十五年目の夏、湊は美しい恋人・沙耶を連れて帰ってくる。

「結婚を考えている女性なんだ」

しかも湊は、蓮が信じてきた約束を「子供の頃の冗談」と笑い飛ばした。

湊に気に入られたい沙耶は、妙子の暮らしや庭に入り込み、亡き夫が残した大切な花まで踏みにじってしまう。さらに湊は、母親を長年支えてきた蓮へ「お前はもう家族ではない」と言い放つ。

その瞬間、蓮は十五年間背負ってきた役目を降りることを決意する。

「私はあなたを待っていた。でも、お義母さんを支えた時間まで、あなたを待つためだけだったことにはさせない」

忘れられた約束も、戻らない時間も、もう必要ない。

踏みにじられた花を育て直しながら、蓮は誰かの帰りを待つ人生を終え、自分の名前で小さな店を開くために歩き始める。

これは、幼馴染に捨てられた女性が十五年間を無駄だったことにはさせず、自分自身の未来を育て直す再生の物語。

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