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不幸少年フジと幸福部

作者:雨竜三斗
「具体的にはどういうことが不幸なんですか?」
 歩けばなにもないところで転け、通学路はいつも工事中で通れず、買ったプラモはいつもパーツが欠けてる、そして街に出ればいつも職務質問を受ける。そして今日もお弁当がグシャグシャになっていた。絵に描いたような不幸少年フジ。

「『犬も歩けば棒に当たる』と言うように、人間生活していればなにか起こるものです!
 なにもない人生のほうが不幸ですよ!」
 部長で風水の研究をするタカミ

「匂い――嗅覚はぁ、人間の記憶に残りやすい感覚なんですよぉ。だからぁ、皆さんといい香りのするお茶を飲みながら楽しい時間を作るぅ。それが幸せな思い出を作る方法だと思ったんですぅ」
 匂いで幸せを求めるナスナ

「――私の神様はひとを救わない」
「私の神様はひとに試練を与えるだけ……。
 試練を乗り越え――その先に幸せと呼べるものがある」
自信で宗教を作ってしまったセン

「手相は人生の尺図みたいなものだからねっ。
 明るい笑顔のグラビアアイドルも、手相を見たら暗い過去を背負っていることが見えたりすることもあるよっ」
手相から幸せを研究するケント。

「僕の不幸体質はかなり幼い頃からみたいで、生まれる直前に病院の一分施設が停電して、懐中電灯の明かりの中で生まれたらしいんだ。その病院の偉いひとの不祥事が発覚して別の病院に移されたり、家に帰る直後に交通事故で怪我したり、お父さんが金縛りに合うようになったり、いろんな出来事が起こったんだ」
「それを知ったお母さんが『そうする』ようになったんだ」
 不幸少年フジにはもうひとつ秘密があるようです。

 様々な方法で幸せについて模索する幸福部との交流で、不幸少年が少しずつ変わっていくお話です。
 
第一章 不幸少年フジ、幸福部に誘われる
1-5 教祖セン
2018/06/07 12:00
第二章 匂いは幸福の要素
第三章 人が変われば手相が変わるか
第四章 宗教少女セン
4-1 教祖の悩み
2018/06/20 12:00
第五章 幸福部の活動とフジの秘密
5-2 幸せ探し
2018/06/24 12:00
第六章 不幸少年フジのこと
第七章 フジとタカミは幸せか?
7-5 タカミの秘密
2018/07/03 12:00
エピローグ
2018/07/04 12:00
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