創世のレギオン

　レオが目を覚ますと、そこはゾンビのような化け物が徘徊する荒廃した世界。その化け物は感染者と呼ばれ人を襲う。
　日向レオは、感染者に囲まれ絶体絶命のピンチを、そのとき助けに来ててくれた近未来風の格好をした女性、ライラに救われる。

　共に倉庫内に退避する二人だったが、そこに現れたのはどうにも感染者とは思えない奇妙な感染者。その新種と思われる感染者にレオは噛まれてしまう。
　なんとかライラと二人で助け合い、ライラの仲間たちが操縦する救助ヘリへと収容されたがレオには感染者に噛まれたことによる変身の兆候が。
　レオの体調は急激に悪化、もはや感染者への変身は目前となったとき、ライラの仲間たちはレオを早急にヘリから降ろすことを決める。
　
　一人、見知らぬ場所で取り残されたレオは銃口を自身のコメカミにあてがい、引き金を引いた。それは感染者にならないための、自身の尊厳を守るための処置だったが――。

　レオは目を覚ました。
　その後、彷徨い歩くうちに邂逅したアイラと呼ばれるオオカミ人間に変身できる感染者。レオをつけ狙う追跡者、多くの仲間や敵との遭遇で、レオは着実にデミヒューマンとしての自我を取り戻していく。失っていた悲しい記憶と共に。