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某小説投稿サイトの全ジャンル上位に、なぜか全部俺の名前がある ~眠るたび別世界で人生を送り、その記憶を小説にしているだけなんだが~

作者:てへろっぱ
最新エピソード掲載日:2026/09/08
俺には、少し変わった習慣がある。

 眠ると、別の世界で目を覚ますのだ。

 剣と魔法の世界で冒険者になったこともある。
 宇宙船に乗って銀河を渡ったこともある。
 学園で青春を送ったことも、怪異だらけの街で生き延びたこともある。

 夢にしては長すぎて、鮮明すぎる。
 そこで出会った人間の名前も、交わした会話も、失敗も、後悔も、目を覚ましたあとまで全部覚えている。

 だから俺は、それを小説にした。

 ファンタジー。
 SF。
 恋愛。
 ミステリー。
 ホラー。
 現代ドラマ。

 体験した世界が違うのだから、当然ジャンルも違う。

 ただ、それだけだったはずなのに。

『またこいつランキングにいるんだけどw』

『ハイファ一位も宇宙SF一位も同じ作者ってどういうことだよ』

『恋愛まで書き始めたぞ』

『待て。このキャラ、別作品にもいなかったか?』

 いつしか投稿サイトでは、俺の名前そのものが話題になっていた。

 しかも読者たちは気づき始める。

 本来なら何の関係もないはずの作品同士に、同じ地名が存在すること。
 別の物語で語られた昔話が、他作品では歴史的事件として残っていること。
 そして――死んだはずの登場人物が、まったく別ジャンルの物語に姿を見せていることに。

 俺が「別々の世界」だと思っていたものは、本当に別世界なのか。

 そもそも俺は、どうして眠るたびにそこで人生を送っている?

 そんな疑問を抱き始めた頃。

 今度は、小説の中にいるはずの人間たちの方が――俺を探し始めた。
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