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王宮薬室の亡霊と呼ばれてるのに、策士皇子が私を吸いにきて困ってます

作者:マリパラ
最新エピソード掲載日:2026/11/05
「――王宮薬師、リザ・ステイル。私の婚約者になれ」

 生気もなく無表情、王宮薬室の亡霊と呼ばれる王宮薬師リザ・ステイルに、ある日とんでもない災難が降りかかった。整った容姿を武器に女性をとっかえひっかえしているとも噂のある放蕩皇子、ローワン・ゼペル・グラスターからそんな命令を受けたのだ。……しかもこちらがとても断りにくい条件付きで。

 やむを得ないと承諾したリザに、ローワンはさっそく婚約者として初の仕事を頼む。

「最初の仕事……? 私は一体、何をすれば……?」
「――リザを吸いたい」
「え……」

 ローワンの真の狙いは「猫吸い」ならぬ「リザ吸い」。

 ――な、な、何してるのこの人は……⁉ へ、変態なの⁉

「こ……婚約破棄を願います」

「王宮薬室にいられなくなっていいのか?」

 人との接触が苦手な仕事人間リザと、薬草まみれの生活を送るリザの香りが気に入ったローワンの攻防が今、始まる。
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